■最前列ならではのお悩みも…
乗客数の点呼確認を行い、EXPASA足柄を出発する。この先の御殿場ジャンクションからは新東名高速道路に入る。3車線道路なので道路幅もあり、またカーブも緩やかに造られているので乗り心地も安定して快適だ。2階席の最前席で前面が窓なので、目の前に広がる景色は素晴らしいものだ。
しかし夕方の豊橋行きということは、西に向かっているので西日がまともに入ってくるおかげで眩しいのは仕方がない。また独立3列シートであるため、エアコンの吹き出し口がやや遠いので暑さを感じる。この日は乗客が少なかったため一番前の席を指定された乗客の中には、後ろの席に移動した人もいたようだ。
2回目の休憩は新東名高速道路の掛川パーキングエリア。ここも駐車場は非常に混雑していたが、なんとか停める場所を確保することができたようだ。大型のトラックに挟まれたところでバスが停められるのかと気になったが、そこは狭隘路よろしく、するっと入るのはさすがプロである。当地では15分ほどの休憩時間だった。
■エアロキングに乗れるチャンスも?
その後バスは新東名高速道路を西へと進み、浜松いなさジャンクションから東名高速道路に戻り、豊川市内を走行する。駅前通りを走行していくが車体が大きいので対向車との行き違いにもかなり気を配って運転しているように思えた。
豊川駅前を経由して豊橋駅前に到着した。途中で渋滞に巻き込まれたものの、豊橋駅前には定刻より数分遅れで到着した。降車扱いを行ったあと、バスは出発して植田車庫で終点となる。
今回は2階建てバスによる「新宿豊橋エクスプレスほの国号」の乗りバス模様をお届けした。現在は週末の運行で新宿発は夕方から夜に、そして豊橋発は朝出発してお昼に新宿に着く行路であるため、他の地域から利用するのは大変かもしれない。
しかし行きも帰りも必ず2階建てバスで、高い車窓からの景色を楽しみたいのであれば選択していいのではないだろうか。
また今回はスカニアの高速バス仕様車「InterCity DD」だったが、エアロキングに乗車するチャンスもある。少しずつ活躍の場を減らしている同車であるが、運が良ければ乗車することが可能なので運を天に任せてエアロキングチャンスをものにしていただきたい。
■乗車メモと基本情報をご参考に!!
基本情報:新宿豊橋エクスプレスほの国号・運行会社:関東バス株式会社・運行区間:新宿駅~植田車庫・所要時間及び休憩場所:新宿駅~東京駅日本橋口/292km、5時間45分、足柄SA、掛川SA
乗車日:2023年7月21日(金)、乗車地:新宿駅(西口)(16:15)、降車地:豊橋駅 (21:20)、車両:SCANIA ASTROMEGA InterCityDD / VOLGREN TDX24(練馬230 え・・12)
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