プロ野球パ・リーグ球団、北海道日本ハムファイターズの本拠地で知られるエスコンフィールドHOKKAIDO。アクセスにはバスが不可欠と言われているが、実際の使い勝手はどんな感じだろうか。
文・写真:中山修一
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■野球にこだわらない野球場!?
エスコンフィールドHOKKAIDOは、2023年3月に開場したばかりの新しい球場だ。JR札幌駅を起点に最短で約20km離れた、札幌市の隣の北広島市に位置している。
32ヘクタールにも及ぶ、北の大地らしさが溢れる広い敷地の中に、全天候型の球場をはじめ、体験型アクティビティゾーンやイベント広場、飲食店、ショップ、温泉サウナ、ホテルなど、数多くの呼び物が用意されている。
従来「球場」と聞けば、野球の試合を観に行く専用の施設を連想するものであるが、同地の場合、野球に興味関心がなくても楽しい時間を過ごせるようデザインされた、複合プレジャー施設になっているのが特徴だ。
球場や各施設などを合わせた全体を「北海道ボールパークFビレッジ」と呼び、その中で「エスコンフィールドHOKKAIDO」は球場の建物を指す名称となっている。
Fビレッジへの入場は無料で、野球の試合がない日はエスコン内にも無料で入れる。試合日も場内の内野・外野席などのチケット購入は必須ではなく、条件付きになるが入場料のみ支払っての観戦も可能だ。
試合のほうはチラ見程度に収めつつ、場内にある飲食店で食事をメインに楽しむといった、決して野球にこだわらない「お祭り気分」でいられる自由度の高さこそ、エスコンが放つユニークさと魅力に繋がっている。
■アクセスはバスで決まり!?
そんなFビレッジとエスコンフィールドには、どの交通手段を使えばアクセスできるだろうか。大都市にある札幌駅が起点になるのかと思いきや、実は札幌から直行できる公共交通機関はタクシーしかない。
札幌駅から約30km、Fビレッジ(エスコン)からは約2.5km離れている、JR千歳線の北広島が最寄り駅だ。まずは、この北広島からFビレッジまでを結ぶシャトルバスが出ている。
その他は、Fビレッジから約11km離れた新札幌駅、約15km先の野幌駅、約35km先の新千歳空港をそれぞれ発着するシャトルバス計4路線が設定されている。
所要時間と運賃を並べると……
・北広島便:約5分 200円
・新札幌便:約25分 400円
・野幌便:約25分 500円
・新千歳空港便:約55分 600円
……となっている
上記4路線のうち、野幌駅便のみエスコンで試合のない日は運休。新千歳空港便は1日6往復あり、新札幌と北広島便は日中で大体30分おきにバスが出ている。
試合のある日は来場者が爆増するため、新札幌便と北広島便の2路線は試合開始数時間前と試合終了後に、細かな運行時刻のないピストン輸送に切り替わる。野幌便はダイヤが決まっており、おおむね30分おきだ。
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