■ツアーバス定点レポート
さてバスを降りると、あとは鈴鹿サーキットへ向かうのだが今回はこのエリアでしばらく到着バスを観察した。鈴鹿サーキットの第9駐車場で、もっとも離れた北端の駐車場だ。
駐車線とは明らかに別の線や、交差点に信号機という設備もあることから通常は自動車などの教習に使われているのだろうか。一般の自動車も駐車するが、多くのスペースには各地からやってくるバス専用駐車場になっていた。
最初にやってきたのはHISのF1観戦ツアーの貸切バスある。三重県の菰野東部交通のバスを使用しており、10台をこえる編成だった。次は三重交通だ。フロントガラスの表示には「鈴鹿サーキット直行 日帰りツアーバス」とある。
こちらはJTBが運行しているツアーで、県内各地から鈴鹿サーキットへ向かうシャトルバスだ。JR津駅発着とあるので津駅前を出発した1便のバスのようである。事前に申込みをする必要があるが、乗り換えや徒歩でのわずわらしさもなく、鈴鹿サーキットまで来ることができるので便利だ。
■旅行会社主催のツアーバスが続々!
その後はJTBや東武トップツアーズ主催のツアーバスが続々とやってきた。東京発着というものもあったが、これは夜行でやってきたというわけではなく、東京から新幹線で名古屋に到着し、翌朝ホテルからバスで出発してやって来るという行程である。どのバスもF1が見たくて待ち遠しい観客で満席だ。
次に確認できたのはサーキットEXPRESS号である。こちらは三重交通が運行するシャトルバスで、名古屋駅と鈴鹿サーキットを結んでいる。毎年十数台のバスが運行されているということで、名古屋駅からの移動手段としては比較的ポピュラーだ。
今回は帝産観光バス、名阪近鉄バスの車両も加わっていた。筆者が見た限りでは11号車まで確認できたので、やはり10台を超える隊列でやってきたようだ。
最後は駐車場からの臨時バスである。鈴鹿サーキットでは大きなイベント開催時に常設駐車場のほかに、臨時駐車場としてプール東駐車場・みその駐車場の2ヵ所がオープンするが、それらとを結ぶバスである。
多くのバスが第9駐車場という北端から歩かないといけないのに対して、駐車場シャトルバスはゲートの前に停車してくれるので徒歩移動が少ない。
■帰路の確認こそ重要?
さてF1を十分に楽しんだあとは帰るだけだが、そちらについても情報を記述しておく。まず帰りのバスの時間は会場各所にあるサーキットビジョンで随時表示されているほか、駐車場からの通路や三重交通のサイトにも掲載されているので、確認をしておいた方が良い。
白子駅からのシャトルバスでは車内前方のドア近くにも表示があるので(貸切車でも表示がある)到着時に確認しておきたい。またツアーバスの場合は各旅行会社により出発時間が異なるので行程表を確認し、運転士からの案内を聞いておこう。
筆者は白子駅へ向かうシャトルバスに乗車するために、朝降りた臨時バス乗り場を目指した。大勢の帰宅客で乗り場だけには収まらず、非常に長い列が続く。
ゲートを出たのは18時ごろだったが、運賃を支払い待機場所に着いたのは18時30分だった。そこからバスに乗車できたのは19時05分で、待ち時間は35分ほどだった。長いように思えるが、2022年はゲートから所要時間で1時間半ほどだったのでこれでもだいぶ早くなったと言えよう。
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