■桜東バス 江戸崎佐原線に乗る
江戸崎〜佐原駅を結ぶ江戸崎佐原線に乗るなら、ある程度の時刻の確認をしておくのが安心。平日1日7本、土休日になると4本にまで減ってしまい、そこそこ難しい。
当日は、土浦からのJRバスに接続している、13:10発の便を狙って現地へ様子を見に行った。出発の5分ほど前に、クリーム地と桜色を組み合わせた、いわゆる桜東バス色の中型路線車が停留所に入ってきた。
車種はいすゞエルガミオ。中扉から乗って前扉から降りる運賃後払い方式で、現金のみの取り扱い。始発でも整理券が発行され、整理券番号「0」が割り振られていた。
この日は江戸崎から乗る他の利用者はいなかった。図らずも低料金のショーファードリブンに化けてしまう状況も、ローカル路線バスでは時々あったりする。バスは家と家との間隔が広く、緑も程よく混ざり合った郊外と田園地帯をバックに進んでいく。
■短く!!が基本のアウェー区間
江戸崎を出て40分くらい、もう終点が近づきつつある頃合いに、ありふれた路線バスでは易々と越えられない壁・利根川が見えてくる。
バスが渡る水郷大橋の中央付近に県境があり、進行方向で「千葉県」と書かれた標識が脇に立っているので、こちらも県境越えバス利用時にはチェックしておきたいポイント。
水郷大橋をスムーズに渡り切って、少し寄り道をしながら15分ほど走ると、終点の佐原駅前バスターミナルに到着。所要時間は60分、運賃は560円だった。
桜東バスは茨城県のバス事業者ということで、千葉県側がアウェーに相当する。同バスの千葉県内での活動距離は、全区間27kmのうち3.1kmくらい。ちょっとだけ入ってオシマイな所は、他の県境越え系路線バスとほぼ同じだ。
できそうで中々できない県境越えを実現してくれる、希少で頼もしい存在の桜東バス江戸崎佐原線。さらにこの路線は始発から終点まで、高層建築が建ち並ぶような場所は通らないため、のんびり小気味良い時間を車内で過ごせるのが魅力に思えた。
【バス路線の基本データ】
桜東バス 江戸崎佐原線(江戸崎〜佐原駅)
・跨ぐ県:茨城県 → 千葉県
・移動距離:約27km
・所要時間:60分
・運賃:560円
・停留所の総数:42
・千葉県内の区間距離:約3.1km
・千葉県内の停留所の数:5
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