■乗車券はアプリ購入が前提
早速、横断歩道を歩いて万博会場ゆきシャトルバスのホームへと向かう。万博をイメージする赤と青を配置したパネルが出迎えてくれた。柱にはデジタルサイネージが設置され、時刻表や乗車方法等の案内が掲示される。ちなみに当日は初日ということもあり、どの便も満席になっていた。
しばらくするとバスがやってきた。スマホの画面で改札を済ませると早速乗車した。ちなみにこのバスの予約、購入は全て「KANSAI MaaS」というアプリ上で行う。関西の交通事業者が参加する交通系のアプリでルート検索や沿線の観光スポットの紹介、チケットの購入まで可能だ。
そして大阪・関西万博ではシャトルバスの予約、購入は全てこのアプリからの利用が前提になっている。なお近鉄大阪上本町駅からのシャトルバスは便予約制で、座席の指定はできない。筆者は1人で乗車したが、今回は満席なので当然ながら相席だ。
■阪神高速道路経由で夢洲へ!
発車時刻となりバスは出発した。窓に貼られた表示がよく見えなかったが3番のりばにもバスが停車していたので、8時30分発の便は2台での運行なのだろう。関係者に見送られながら開幕日初便のシャトルバスは順調に走りだした。
バスターミナルを出るとすぐ阪神高速道路へと上がり一路、夢洲のある湾岸線方面へと向かう。外は雨が降り出していて見通しも悪かったが思ったほど交通量もない中でスイスイと走る。15分ほどで大きな橋へと差し掛かった。これは湾岸舞洲を降りた先にある此花大橋で、島の向こうに大屋根リングが確認できる。
このあたりまでは近くにパーク&ライド駐車場があるため、一般車も見かけるがその先はタクシーやバスだけになる。反対車線には続々とEVバスが走っていくのが確認できた。これほどの数は見たことがないので、大量投入されたバスの車列にわくわくしてしまう。
■夢洲交通第1ターミナル
バスは夢洲交通第1ターミナルに到着した。時刻表にある案内では所要時間約40分と書いてあったが、23分で到着した。早着だが途中停留所はなく早く会場に着けたのは結果として良かった。
降車した乗客は次々に入場ゲートへと向かっていくが、筆者は指定した入場時間までまだしばらく待つことになるので交通ターミナルを散策した。夢洲第1交通ターミナルは東西に伸びた大きなロータリーが2つ形成されていて、各方面行きがブロックごとに分かれている。ロータリーの先に案内図があったので確認した。
まずロータリーの両側、レーンによりAからDの文字が割り当てられ、各バス停には1番から番線が振られていた。西ゲート入場口に遠いAが尼崎、堺のパーク&ライドの駐車場からのシャトルバス、Bが舞洲のパーク&ライド、Cは大阪市内やその周辺駅からのシャトルバス、Dが桜島駅からのシャトルバスだった。
ただしあくまでも乗車停留所の案内であり、例えば筆者の乗車した近鉄上本町駅からのシャトルバスはD-6の辺りで降車したように、降車位置はその都度変わる。そうしているうちにも各方面から続々とバスが到着しては多くの乗客が降車して西ゲートへ向かっていく。
特に桜島駅からのシャトルバスは便数が多く大阪シティバス、西日本ジェイアールバス、阪急バス、南海バス等が万博仕様のラッピング車を投入しており、どれも初めて見るデザインばかりだ。また高速バスは既存のバスを使っているが桜島駅からのシャトルバスはEVバスで多くの車両が発着しているにも関わらず排気ガスは一切感じないのもここならではだ。
コメント
コメントの使い方