■阪神バスのK8が来た!
待つこと20分ほど、筆者の順番となり乗車するバスがやってきた。車体を見るとどうやら阪神バスの車両のようだ。区切った分の人数が乗車したところでバスは出発した。この桜島駅万博シャトルバスは万博会場の夢洲第1交通ターミナルまでを約15分で結ぶ路線で、この大阪市内各駅からのシャトルバスの中では一番乗車時間が短い。
そして筆者が乗車したのは阪神バスであったがこの路線はそのほか大阪シティバス、西日本ジェイアールバス、阪急バス、近鉄バス、南海バス、はやぶさ国際観光バスの7社による共同運行となっている。もちろんこちらからバス会社を選ぶことはできないので何が来るかはその時のお楽しみだ。
今回乗車した阪神バスはBYD K8で中型のEVバスだ。尼崎営業所所属の900号車で、納車時では阪神バスとしては初めてのEVバスだったようだ。車体の前面・背面と側面には「ELECTRIC BUS」の文字が、また地球のイラストや車体下部の青のラインなど環境に優しいイメージがPRされている。
車内のインテリアはすっきりしていて運転席上部のパネル類もLEDパネルに車内カメラがあるなどこれまでよく見ていたバスの車内インテリアとはかなり違った印象を受ける。
バスはゆっくりと走り出し、バスターミナルから一般道へと進んでいく。ホームが3つ用意されているのでそれぞれからバスが出発するという形のようだ。この朝の時間帯は約5分間隔で3台が一斉に出発する仕組みになっている。
一方バスは動き出しも滑らかな感じで、何より走行中でも車内で会話ができるほどに静かだ。揺れについては道路の状況にもよるのだが整備された道路区間が多いためそちらに関してもかなり安定した走りとなっていた。
満員で手すりに手が届かない状態でも不安なく乗車することができそうだ。その後バスは約18分で夢洲第1交通ターミナルに到着、早速下車すると西ゲートに向かって移動していった。
■スマホ充電不足には気を付けて!
さて今日も1日万博会場を楽しんだところで帰路へと向かうこととした。今回は帰りのバスもこの桜島駅万博シャトルバスを利用させていただいた。乗り場である夢洲第1交通ターミナルは西ゲートを出て一番手前となるD-1~6のホームとなっているので歩く距離も短いのがありがたい。
そしてここは並ぶレーンが予約済の人とそうでない人で分かれているのでよく看板の案内を見て歩いていってほしい。その先では係員が予約画面のチェックをしているので予め画面の表示をしておいてほしい。
その先では待機しているバスに誘導されるのでそのまますぐ乗車し、ある程度人が乗車した段階で発車という流れになっているようだ。 筆者もバスに乗車すると間もなく出発となった。既に時刻は20時を過ぎておりどこを走っているかは暗くて分かりにくいがバスの正面に見えた大屋根リングのライトアップがとても美しく感じた。
■大阪シティバスのエルガEV
帰りに乗車したのは大阪シティバスが運行するバスでいすずのエルガEVであった。車体はこの万博をイメージしたような白の背景に赤と青のまるでコミャクのようなイラストが、そしてEXPO2025のロゴが書かれている。扉横には「Electric Bus」貸切という文字が書かれていた。
車内はEVバスらしくすっきりした感じも受けたがにぎり棒のオレンジがアクセントになってみえた。運転席背面のLEDパネルでは自動運転についての動画が流れていて近未来を紹介しているようだった。こちらも揺れも小さく乗り心地はよかった。
また車両後部には後輪部分が車内に突き出した感じになっているがその向こう側が向かい合わせの座席になっていてなかなか新鮮である。乗車する人にもよるがグループ席、セミコンパートメントみたいになっているので何人かで乗車する時はオススメの席だ。
ほどなくしてバスは桜島シャトルバスターミナルに到着した。所要時間は約20分ほどであった。行きとほぼ同じであったがルートは実は違っていた。桜島駅に近い交差点までは行きと同じ道を来るのだが、そこを左折するとバスはUSJの敷地をぐるっと反時計回りに走行し、桜島駅へと向かう。
これはなぜかというと周辺道路には中央分離帯があって逆にルートを走ってきても右折でバスターミナルに入ることはできない。そこでぐるっと回ることになるのだがユニバーサルシティ駅の真横も通っていくので気持ち的にはそこで降ろしてもらいたいくらいである。
そしてバスを下車するとその先にはゲートがあるのでそこで支払いを行う。乗車前に決済を済ませている場合はその画面をもう一度ここで見せる必要があるのでアプリを閉じずに表示したままにしてほしい。
もちろん行きと同じくクレジットカードや交通系ICカード、現金で支払いすることも可能だ。その後は再び横断歩道を渡ってJR桜島駅から電車に乗車し帰路に着いた。
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