■4列シートの実力やいかに!?
さて、気になる座席の座り心地であるが、普段頻繁に利用する欧州の高速バスと比較して座面の厚みはあり、座り心地は悪くはないが、前後間隔はかなり狭く、身長180センチの筆者には窮屈な印象を受ける。
特に足元のスペースは狭く、前の座席が脛の部分に当たって少し痛い。前後の間隔は、欧州の車両より狭い。
ただ運転は非常に丁寧で、高速道路でも安定している。無理に飛ばすでもなく、フラフラするような不快な揺れはまったくない。
これは乗務員の技量が確かであることの証であろう。少々身体は痛いが、いつしかうたた寝をしていた。
途中の佐野SAと那須高原SAの2か所で、それぞれ休憩のため停車する。ただし深夜のため、停車した際に特に案内はなく、フロントガラスに発車時刻が掲出されるだけに留められている。
那須塩原を発車すると、約1時間少々で福島駅に到着した。福島で下車したのは10人程度で、残りは仙台まで行く人たちとなる。
あくまで50代男性である、筆者の個人的な意見という前置きを挟むが、さすがに身体の大きい中年男性にとっては少々堪えるものがあるものの、新幹線自由席の1/3以下という金額は、それを補って余りあるコストパフォーマンスと言える。
一方で乗務員の運転は丁寧で、車両の揺れで起こされたり不安を感じたりすることはまったくなかった。体力が許すなら、この選択肢はありだと個人的には思った。
【画像ギャラリー】東京〜福島を走る4列シートの夜行高速バス(7枚)画像ギャラリー
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