■作業は終バス通過後!
休止バス停の作業は当該バス停を使用する路線の終バスが通過した後に行う。翌日から休止するので終バスまでは当然ながら使用するからだ。多くのバスが走るがコミュニティバスなので、一般の路線バスよりは始発が遅いし終バスは早い。
20時過ぎには終バスは通過してしまうので、それを確認してまずはひとつ前のバス停に運行管理者と向かう。ひとつ前のバス停には次のバス停の案内が書かれているからだ。その上からシールを貼って休止バス停の次の停車停留所が1停先となるようにする。それが終了すると、いよいよ休止バス停での作業だ。
休止とは廃止ではないので、あくまでも一時的な措置である。期間を定めるかどうかは関係なく、休止なので復活するかもしれないし、しないかもしれない。とにかく休止である以上はバス停のポールを引っこ抜いて持って帰るわけにはいかない。
引っこ抜くのであれば専門の業者に依頼しなければ無理なので、そもそも廃止であれば事業者の人間が作業をすることはないだろう。休止バス停にブルーシートを掛けてバス停の機能を完全にふさぎ、その上に休止バス停である旨と前後のバス停を利用する旨の案内表示を貼る。
コミュニティバスなので、前のバス停からはわずか150mで、次のバス停も170mしか離れていない。当該バス停には3ルートが停車し、バス停は2つある。今回休止されるのは田町ルートと芝ルートが停車する1つのバス停で、高輪ルートのもう1つのバス停は引き続き供用される。
■残業なんだ!
作業を終了して営業所に戻り、運行管理者は明日からのバス車内での案内やダイヤを表示するラムコーダのデータ更新のためにバスに行ってしまったが、記者はこれでお手伝いは終了なので点呼場に戻った。「意外と早かったですね。では2時間残業ですね。お手伝いありがとうございました。次の勤務を確認してあがってください」これは勤務の一環として残業扱いなんだと思いながら帰宅した。
すでにバス運転の仕業で所定の勤務時間を超えているので割増賃金の対象になるのだが、営業所に戻ってきて1時間休憩したのを含めてお手伝いした分はすべて勤務時間にカウントされ割増賃金が支払われる。ハンドル時間制ではなく拘束時間制である乗合運転士ならではの、賃金が支払われる「普請」であった。
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