ひとつのバス事業者を掘り下げて紹介する、バスマガジンの名物コーナー。今回は2017年に遡って、5月発売号で掲載した、京都バス編を振り返って紹介する。
中型車が多く活躍する貸切や特定車。2000年初頭に初の大型貸切車導入の際には、新カラーが採用されたが、すでに消滅している。
現在は同じ色使いだがノンステ、ワンステ、貸切の各車でデザインを差別化ししている。
なお、画像ギャラリーでは日産ディーゼル車を紹介する。
(記事の内容は、2017年5月現在のものです)
構成・執筆・写真/加藤佳一(B.J.エディターズ)
※2017年5月発売「バスマガジンVol.83」より
■貸切車は日野RR・KVが中心 特定車はいすゞLT富士ボディ
■路線カラー(ノンステップバス)
![いすゞ QDG-LV290N1 ■128/京都200か3312 嵐山営業所/一般路線 京都バス初の大型ノンステップバスとして、2015年に2台導入されたいすゞエルガ。2016年に追加された3台は、カラーLED表示器となった。右側面はブルーリボンハイブリッド同様、5枚の側窓すべてが逆T字型。ミッションはブルーリボンのAMTに対し、エルガはATとなっている](https://img.bestcarweb.jp/wp-content/uploads/sites/3/2021/09/17143831/01_ph103-A.jpg)
96年の貸切事業再開に合わせ、日野レインボー7Wを5台購入。一般路線車のカラーを曲線的にアレンジしたデザインが採用された。04年には後継のメルファ7も2台増備された。
02年にはセレガR-FC、04年にはセレガR-FDを各1台導入。初めての大型車幅の貸切バスとして、スモークオレンジの新デザインを纏ってデビューしたが、すでに姿を消している。
■路線カラー(ワンステップバス)
![いすゞ QPG-LV234N3 ■127/京都200か2690 嵐山営業所/一般路線 2013年式のいすゞエルガワンステップバスで、QPG-の本型式は1台のみ。1997年から増備されてきた大型ワンステップバスの最後の1台となった。クリームにマルーンの帯という路線車カラーは福井の京福バスと同一だが、京都バスの側面には鞍馬自動車から引き継いだ社紋が掲げられている](https://img.bestcarweb.jp/wp-content/uploads/sites/3/2021/09/17143838/03_ph104-A.jpg)
現在の貸切車の主力は、08、16年式の日野メルファ3台と07、16年式の日野ブルーリボン4台。いずれも補助席を備えたトップドア車で、契約輸送から一般貸切まで幅広く活躍する。また13年にはトップドアの日産ディーゼルRMが阪急バスから移籍している。
■貸切カラー(中型)
![日野 SDG-RR7JJCA ■54/京都200か3230 嵐山営業所/貸切 2002年式のセレガR-FCを置き換えるべく、2016年に1台増備された日野メルファ。自家用仕様のツーステップバスで、前方5列だけに補助席を備えた42人乗りである。折戸・黒枠T字型窓の外観は2008年式の同型車と同じたが、路線車カラーから貸切車カラーに変更されている](https://img.bestcarweb.jp/wp-content/uploads/sites/3/2021/09/17143846/05_ph105-A.jpg)
特定車は2台在籍し、いずれも95年式のいすゞLT。一般路線車と同じく富士ボディが架装されているが、こちらはトップドア仕様となっている。
なお、京都バスの社番は各車両に搭載されている無線番号が使用され、車両代替の際には新車に引き継がれる。
京都市中心部から嵐電・叡電の沿線、北部山間地域の生活と観光を支える バス会社潜入レポート・京都バス:編[3]
【画像ギャラリー】京都バスの車番は各社に配された無線番号と同じ……これは効率的だ!! バス会社潜入レポート・京都バス:編[4](14枚)画像ギャラリー