まさかの2万ccオーバー!? これまでのバスで最大の排気量と気筒数は?

三菱ふそう・エアロキング

 大御所はみんな大好きダブルデッカーの「三菱ふそう・エアロキング」だ。この車両はもう説明の必要はないだろうが、製造を終了しているので現役で走る姿は徐々にみられなくなっている。

 特に長距離高速バスでは活躍の場を失ってきており、今後は改造車や貸切車や保存車としてごく短距離を走るのみになるのかもしれない。

エアロキングのエンジン
エアロキングのエンジン

 ダブルデッカーで車重が重いため、3軸(後輪が2軸)という特徴のエアロキングだが、登場時のエンジンはV8ノンターボで430馬力。排気量は驚異の21.2リッター(21200㏄)だ。

 平成8年の最終型では9リッター直6インタークーラーターボになったが、自然吸気21.2リッターは、しつこいようだが軽自動車の32台分の排気量。

排気量だけがすべてではないが…

 今後はこのような大排気量バスはもう出てこないと思われる。大排気量はトルクも太く、高速道路での加速もストレスなく運転士にとっては長距離運転をするのに楽なのだろう。しかし燃費向上や厳しい排ガス規制、技術の向上により大排気量でなくても数値上のパワーは確保できるようになった。

 もし今となっては旧車となってしまったこれらのバスに乗る機会があれば、ぜひエンジンサウンドやバスが「持っていかれる」パワーを堪能していただきたい。

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