バスの降車ボタンを押すと運転士の目の前で点灯する赤ライトはなぜ2つあるか!?


 バスの降車ボタンを押すと運転席の「停車」ランプも同時に点灯し運転士に知らせるのはご存じの通り。しかしよく見ると運転席の停車ランプは2つある。これはなぜなのか?

文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
取材協力:フジエクスプレス

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2つ点灯するとき

 バスの降車ボタンを「ピンポン」させると現在では自動放送で「次止まります」という内容の案内が流れ、運転席の停車表示灯が点灯する。これには2つあり、1つはすべての降車ボタンと連動した通常の停車表示灯だ。

クルマ椅子利用者が乗車した際には、格納式シートを畳んでスペースを作る。クルマ椅子用のハーネスも携行しており、床のアンカーに固定した安全を確保する

 そしてもう一つは車いすスペースに設置された降車ボタンにだけ連動する表示灯なのだ。車いすスペースを利用する際には、そこに座席があれば運転士がたたみ車椅子を乗車させて案内する。多くの折りたたみ座席の裏側には降車ボタンがついていて、座席を折りたたむとちょうど車いすの高さに出てくるようになっている。

ノンステやワンステバスには装備されている、クルマ椅子乗降用のスロープ。この日野ポンチョは別体で運転席後方に格納されているが、中・大型車の場合は中扉の床に転回式や引き出し式のスロープ板を格納しているものが多い

 その降車ボタンが押されると、2個目の降車表示灯が点灯する仕組みになっている。現実の問題としてはワンマンバスなので、車いすの乗車があると認知した段階で中ドアを停留所の位置に合わせて停車させ、運転士が降車してスロープを設置、車いすを乗車させる際に降車停留所を直接聞いているので、さほど必要なものとは思えない。

 しかし運転士も多くの業務をこなすうちに忘れてしまうこともあるだろうし、満席で立席が出るような状態だと降車の際に運転士も降車するので車内外への案内準備もしなければならないので、こうした表示灯が備えられている。

路線バスにはたくさんの「ピンポン」が設置されている

 車いすスペースに座席がないバスの場合は、壁面についている車いす用の降車ボタンが連動する。だからと言って立席客が押してはいけないというわけではなく、あくまでも運転士へ補助的な注意喚起のために備えてあると考えていただければいいだろう。

 車いすの乗車がある場合は当該座席に座っている場合は、座席の移動をお願いされるが、その場合はスムーズな乗降に協力したい。

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