高速車・貸切車専用……とばかりも言ってられない!?
いわゆる高速車と貸切車で運行されるバス便のシートに白いカバーがかけてあるのは、昼行・夜行・観光問わず半ばデフォルトのようなものだ。
伝統あるレース地はもちろん、スタンダードな白を筆頭に、青、ピンク、オレンジ、黄色と、事業者によって色や柄とりどり。中には座席番号を記して自席の場所がすぐ分かるように工夫されたカバーも使われている。
バスでの白いカバーは高速車・貸切車だけに許されたアイテムなのかと言えば、実は白いカバー付きシートで営業運転を行う路線車だって一部にあるのだ。
路線車の場合ハイバックシートはともかく、背もたれが低いシートにカバーを被せても、モケットのすり減り軽減にはなるかも知れないが、本来の汚れ防止という面での実用性はそれほど期待できない。
むしろ、路線バスでも上質さや清潔感を持った車内空間を提供するために用意された贅沢なサービスに感じる。
ちなみに、日本語で白いカバーのことをアンチマカッサーとは殆ど言わない。代わりに頻繁に使われるのが「枕カバー」である。英語圏では単純に「ヘッドレストカバー」とも表現する。
白いカバーが特別感を持っているのは今も昔も共通だ。
【画像ギャラリー】上質な空間を演出!! 座席ヘッドレストの白いカバー(4枚)画像ギャラリー
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