いすゞや三菱ふそうだけじゃない!? バス作りを支える“影”のメーカーが強力すぎる!!

■放送装置のメーカー

 車内の音声案内装置やスピーカー、マイクなどを開発製造するメジャーメーカーが、埼玉県のフォルシアクラリオン・エレクトロニクスである。一般的には「クラリオン」ブランドで有名だ。

路線車に取り付けられた車内放送用スピーカー
路線車に取り付けられた車内放送用スピーカー

 クラリオンでは、業務用のカーナビシステムや車載音響・映像機器を中心に、バス車体の前後と左側に取り付ける行先表示器の製造開発も行なっている。

■降車ボタン、室内灯、テールランプのメーカー

 車内外の各所に取り付けられている、LEDのような光源が付いたパーツ関係にも専業メーカーが何社かある。その一つが岐阜県にあるレシップだ。

 レシップでは、トラックとバス用を軸に、降車ボタン、室内灯、テールランプ、乗降中表示器などなど、数多くの電装機器を製造している。また、整理券発行器や運賃箱も製品ラインナップに含まれる。

路線バス車両にはパーツメーカーが製造した汎用テールランプがよく使われる
路線バス車両にはパーツメーカーが製造した汎用テールランプがよく使われる

 愛知県に本社を置くゴールドキングもバスの電装品関係を幅広く取り扱うメーカーだ。

 こちらは路線車や貸切車向けの室内灯をはじめ、降車ボタン、広告表示器、行先表示器、バス用シャンデリア、ボトルクーラー、バス用換気扇などを手掛けている。

 呼称的なバスのメーカーはひとつでも、パーツごとに見れば様々な企業の力添えがあるからこそ、1台のバス車両が成り立っていると痛感させられるものだ。

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