鉄道にもマニアがいるように、バスにもマニアが存在する。統計はないので正確なことは言えないが、乗り物マニアのうちバスマニアの数は鉄道マニアほど多くない。そんなバスマニアがバスの何を見ているのか?エンタメ的に紹介する。
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
(詳細写真は記事末尾の画像ギャラリーからご覧いただくか、写真付き記事はバスマガジンWEBまたはベストカーWEBでご覧ください)
■乗り物マニアは多い?
乗り物マニアのうち、最も多いのは鉄道マニアだろうか。撮り鉄、乗り鉄、見鉄、音鉄、葬式鉄、備品鉄、切符鉄等々細分化すればきりがない。航空マニアや船舶マニアも同様だ。バスマニアもいるにはいるが、鉄道マニアほど多くはない。ひいき目もあるだろうが、一般的にはバスマニアは「鉄道マニアと比較して」だが、優しいという声はよく聞く。
バスマニアが他の乗り物マニアと決定的に異なるのは、趣味の対象となるバスを自分で所有して運転できるということだ。もちろん維持するのにお金はかかるし、最低限大型一種免許も必要だし車庫証明も必要だが不可能ではない。実際に購入して乗っているマニアは存在する。
ところが鉄道はミニ軌道を家の敷地に敷設することはできても、本物を所有し自家用として運転することはほぼ不可能だ。航空機は小型単発機であれば不可能ではないが、趣味の対象となる大型旅客機や戦闘機となると実現性に乏しい。
船舶も同様で小型動力船やクルーザーヨットならば容易だが、大型旅客船や貨物船となると会社を立ち上げて事業化するか石油王にでもならないと無理だろう。そもそも乗船履歴がないと海技士の免許が取得できない。
■乗りバスという分野
そんなバスマニアだが、乗りバス分野は乗り鉄と同様にバスに乗ることを至上命題とする。個人の好みにより、路線バス、高速バス、貸切バス等々のターゲットがあり、好きな事業者や好きなメーカー製のバスに乗り、中には好きな路線だけを繰り返し乗車する猛者もいる。
事業者やバスのメーカーやエンジン、トランスミッションやサスペンション、運賃箱からシートに至るまでバスの外観は同じでも細かいところは異なるので、そのあたりの仕様を楽しむマニアもいる。
コメント
コメントの使い方