■貴重なクルマが勢揃い
等々力からは他に、祖師ヶ谷大蔵行きの等11系統(祖師谷線)や、等12系統(世田谷線)などが発着していた。等11系統は弦巻営業所の管轄で、日産ディーゼルの中型車K-RM80Gがほぼ専属のような形で使われていたと記憶している。
スケルトン初期のタイプで、東急には弦巻の他に池上営業所にも配属されていた。ちょっと調べてみたら、この等11系統は現在、途中の桜小学校が終点になっているそうで、時代の流れと共に路線の変更や短縮などが行われているのだなぁ、と実感した。
等12系統は瀬田営業所の管轄で、元々は園03系統として田園調布駅~成城学園前駅間を結ぶ、11キロにも及ぶ長距離路線だったが、1994年に区間短縮され等々力操車場折り返しとなり、現在へ至っている。
当時は三菱ふそうの大型車がメインで使われており、写真にも最初期型のエアロスターP-MP218Kや、ブルドッグの愛称で親しまれたK-MP117Kなどが写っている。
こうして考えると、ターミナル駅のような多くの路線が集まる場所ではなかったにもかかわらず、ディーゼル4社(当時)全ての車両が見られた等々力操車場は、バスマニアには絶好の観察ポイントだった……と言えるかもしれない。
【画像ギャラリー】等々力操車場に出入りしていた平成初期のバス車両たち(4枚)画像ギャラリー
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