新旧様々なバスが一挙集結!! プラハのバス祭りが激アツすぎた!!

■来るたびに感じる新鮮さ

 イベントは毎年行われているが、飽きることが無いように毎年様々な趣向を凝らしており、例えば2023年開催のイベントでは、ドイツの首都ベルリン交通局の協力を得て、同市で活躍する2階建て路線バスが会場へ持ち込まれた。

2023年のイベントでは、お隣ドイツのベルリンから2階建てバスが駆け付けた
2023年のイベントでは、お隣ドイツのベルリンから2階建てバスが駆け付けた

 このイベントのために、わざわざ片道280キロ以上を走ってきたのだろう。プラハは町が狭いうえ、所々に高さ制限のある高架橋などの障害物がある。

 地元の路線バスに2階建て車両が使用されていないこともあって、チェコでは珍しい2階席からの展望を楽しもうと大人気となっていた。

■“瞬殺”クラスの体験乗車

 体験試乗は、カローサやシュコダなどのバス車両に乗車してみた。運賃は徴収せず、誰でも無料で乗車できるが、小さいバスは人数制限のため、時間を指定して乗車する形となる。

 なお、他の車種(イカロス)にも乗車してみたかったのだが、これがすごい人気で、試乗チケットは早い段階で予約札止めとなっていた。車種によっては、なるべく早くチケットを獲得しないとダメなようだった。

体験試乗ができるイカロスの連接車。最も人気が高い車両の一つで、試乗予約は早い段階で受付終了となった
体験試乗ができるイカロスの連接車。最も人気が高い車両の一つで、試乗予約は早い段階で受付終了となった

 体験試乗というと、古い車両ということもあるので、労わりながらのんびりと走るのだろうと思いきや、豪快にエンジンを回しながら爆走した。

 古い車両なので、もちろんエアコンはなく、初夏の車内はかなり温度が上昇するが、窓を全開にして田舎道を飛ばすと、心地よい風が車内へと入ってくる。

 せっかくなので色々な車両に乗車してみたいところだが、体験乗車は1回30分以上たっぷり使うので、特にお気に入りの車両に的を絞って乗車したい。

■イベントの定番!物販も充実

 多くの屋台が並び、物品の販売なども行われる会場は、試乗以外でもたっぷりと楽しめる。

 PIDのテントでは、オリジナルペーパークラフトやボールペンなどのグッズが無料で配布されており、ファンには見逃せない。

 もちろん、飲食系の屋台も出店しているので、朝から夕方まで丸一日楽しめるイベントとなっている。

 1年に一回だけの開催なので、日本から参加するのはなかなかハードルが高いが、バスファンなら是非1度は訪れて欲しいイベントである。

【画像ギャラリー】見るもよし、乗るもよし!チェコの「バス・デー」(7枚)画像ギャラリー

最新号

【9月20日発売】巻頭特集は「東急バス」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン126号!!

【9月20日発売】巻頭特集は「東急バス」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン126号!!

バスマガジン Vol.126は9月20日発売!! 美しい写真と詳細なデータ、大胆な企画と緻密な取材で読者を魅了してやまないバス好きのためのバス総合情報誌だ!!  巻頭の[おじゃまします! バス会社潜入レポート]では、東急バスを特集。東京都から神奈川県において都市部から住宅地、田園地帯まで広いエリアを綿密なネットワークを展開、さらに高速路線バスやエアポートリムジンも大活躍。地域住民の足としてはもちろん、首都圏の動脈ともいえる重要な存在だ。  続く特集は、ついに日本に上陸しさらに種子島での運行が決まった、ヒョンデの電気バス[ELEC CITY TOWN]の試乗インプレッション。日本におけるヒョンデの本拠地である横浜・みなとみらい地区で、徹底的にその性能を確認した。  バスの周辺パーツやシステムを紹介する[バス用品探訪]では、なんと排出ガスからほぼ煤が出なくなるというエンジンオイルを紹介。この画期的な商品「出光アッシュフリー」について、出光で話わ聞いてきた。  そして後半カラー特集では、本誌で毎号、その動向、性能を追跡取材してきた「カルサンe-JEST」。このトルコ製小型電気バスがついに、運行デビューを果たした。その地は長野県伊那市と栃木県那須塩原市。今後の活躍が期待される出発式を紹介する。