道路標識に表示されている「バス」に年式が定められていたってマジ!?

■それだけでは終わらなかった

 このテーマはこれで完結に思えた。ところが撮り溜めたバスの道路標識を見比べているうちに、形の違うバスが描かれているのに気づいた。

進入禁止系標識のものとは形が違う、専用レーンの標識のバス
進入禁止系標識のものとは形が違う、専用レーンの標識のバス

 今度は専用通行帯や、優先通行帯の標識に出てくるタイプで、1963年標識のバスよりも丸みがやや強く、前面と前輪の間隔がより短い。バス窓風表現は共通だ。

 ではコイツがデビューしたのはいつだったのか……より古いのか新しいのか、丸みが強いからと言って古いわけではなく、初登場は1971年だった。専用/優先通行帯の標識のバスは1971年式か。

■標識の中のバス車両は現状4種類?

 さらに、まだ2種類あった。一つはバリアフリー関連の案内表示にも使われる、バスのピクトグラムとほぼ同じもので、バス専用レーンなどを示す標識に描かれている。

 もう一つは、許可車両専用の道などに立てられている標識用。こちらもバリアフリー関連のピクトグラムとよく似ているが、ホイールの表現があるのが特徴。

 この2点が制定された年を辿ってみたところ、前者が2000年、後者は2020年であった。意外と新しい“年式”のバスも、知らないうちに投入されていたわけだ。

 道路標識に描かれたバスの形は現状4種類あるようだ。ところが、1971年制定のバスのシンボルと基本的には同じであるが、バス窓の表現がないタイプを後日見つけてしまった。

1971年式+バス窓なし(左向き)という変則パターン
1971年式+バス窓なし(左向き)という変則パターン

細かいバリエーションを含めると、何気にすごく奥が深いテーマなのかも……。

【画像ギャラリー】街歩きしながら楽しむ道路標識(7枚)画像ギャラリー

最新号

【9月20日発売】巻頭特集は「東急バス」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン126号!!

【9月20日発売】巻頭特集は「東急バス」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン126号!!

バスマガジン Vol.126は9月20日発売!! 美しい写真と詳細なデータ、大胆な企画と緻密な取材で読者を魅了してやまないバス好きのためのバス総合情報誌だ!!  巻頭の[おじゃまします! バス会社潜入レポート]では、東急バスを特集。東京都から神奈川県において都市部から住宅地、田園地帯まで広いエリアを綿密なネットワークを展開、さらに高速路線バスやエアポートリムジンも大活躍。地域住民の足としてはもちろん、首都圏の動脈ともいえる重要な存在だ。  続く特集は、ついに日本に上陸しさらに種子島での運行が決まった、ヒョンデの電気バス[ELEC CITY TOWN]の試乗インプレッション。日本におけるヒョンデの本拠地である横浜・みなとみらい地区で、徹底的にその性能を確認した。  バスの周辺パーツやシステムを紹介する[バス用品探訪]では、なんと排出ガスからほぼ煤が出なくなるというエンジンオイルを紹介。この画期的な商品「出光アッシュフリー」について、出光で話わ聞いてきた。  そして後半カラー特集では、本誌で毎号、その動向、性能を追跡取材してきた「カルサンe-JEST」。このトルコ製小型電気バスがついに、運行デビューを果たした。その地は長野県伊那市と栃木県那須塩原市。今後の活躍が期待される出発式を紹介する。