先般西武バスが復元保存を開始し、以前より関東バスが登録を継続し保存している3扉車が注目を集めている。
利用者の多い都市圏において、乗降スピードをアップさせる目的で1960年代半ばから採用されるようになった3扉車だが、定着してその後継続的に使用されたのは関東バスや奈良交通など一部の事業者のみ。
初期は試行錯誤の中で数台採用されたものの実際には2扉使用で、レアな仕様のまま終わったケースも多い。そしてバリアフリー化の中で2010年代までに消えていくこととなる。
(記事の内容は、2024年3月現在のものです)
執筆・写真/鈴木文彦(交通ジャーナリスト)
※2024年3月発売《バスマガジンvol.124》『写真から紐解く日本のバスの歴史』より
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