■結局は路線バスに帰結してしまう
ある条件下では免許返納者の救世主にはなっても、一時的な観光客の足としては有用な選択としても、恒久的に選択されうるかといえば難しい感もある。
一時的にこういった施策で実証を積むことは大切なことで、やむを得ない選択なのかもしれない。しかし、最終的には人が住んでいる限りは移動手段は必要なので、駅や病院、商業施設までのフィーダー路線としてバスはなくてはならない交通インフラであることは言うまでもない。
鉄道よりも復活は容易だとしても、交通機関というのは廃止されてしまえば旅客数の減少という理由がほとんどなので、二度と戻らない傾向にある。現在は運転士不足が廃止や減便理由の第一にあがっているが、それも赤字が著しい路線から廃止されるのは当然の判断だ。
免許が不要なのは不要な理由があるからであり、本格的な移動手段として定義されるのかどうかは、現状に追い付いていない交通政策や立法措置の迅速な検討が必要だろう。
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