バスの運賃が4ケタ台に突入だと!? その場合千円札は運賃箱のどこに入れるの?

■千円札処理法その4:両替スロットが飲む!

 ハイテク機能を付けた最近の運賃箱に見られるスタイルかもしれないが、両替スロットに千円札を入れると、最初の1,000円として支払ったことになるタイプもあった。

 運賃1,210円を千円札2枚で支払う際、残りの210円分はどうするのかと言えば、これは通常通り両替して、210円だけ取って投入ボックスに投げ込む。

 2枚めの千円札を両替スロットに入れると、自動的に計算して210円を差し引いて、お釣りの790円が出てくる、よりハイテク便利な運賃箱もありそうだが、2024年冬現在のところ、まだ出会ったことがない。

■結局あの手が頼みの綱!?

 とりあえず思い起こしただけで、4パターンの千円札処理方法が例に挙げられた。1,000円越えの運賃を払うだけでも、バラエティに溢れていて興味深い。

外付けタイプの紙幣回収ボックス
外付けタイプの紙幣回収ボックス

 とはいえ、裏を返せば処理方法がバス会社ごとにバラバラ。標準的な千円札の処理方法が存在しないため、共通のお作法を作れない「弱点」とも取れてしまう。

 そんな動向も手伝って、結局のところはどのバス会社でも、運賃後払い方式で4ケタ台に達したら、降りる際に「最初の千円札どこに入れますか?」と、運転手さんに聞くのが頼みの綱というわけだ。

【画像ギャラリー】路線バスの多彩な運賃収受システム(5枚)画像ギャラリー

最新号

【12月20日発売】巻頭特集は「岩手県交通」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン127号!!

【12月20日発売】巻頭特集は「岩手県交通」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン127号!!

バスマガジン Vol.127は12月20日発売!! 美しい写真と詳細なデータ、大胆な企画と緻密な取材で読者を魅了してやまないバス好きのためのバス総合情報誌だ!!巻頭の[おじゃまします! バス会社潜入レポート]では、岩手県交通を特集。続く特集では、バスの用品やパーツなどを開発している企業とアイテムを紹介する[バス用品探訪]ではバスの交換用ヘッドライトを紹介。そしてモノクロページの特集で注目していただきたいのが、[絶滅危惧種になっているアルピコのバス]だ。そして後半カラーでは、本誌の強力な連載[終点の情景を求めて]に注目。今号は京都京阪バスの「猿丸神社」を訪ねる。