東急バス・虹が丘営業所の昭和~平成のころ……写真に写ったバスたちが懐かしすぎてヤバい!!

■現代とは違う個性的な車両たち

3ドア車のいすゞP-LV318N。製造年次によって側面窓の黒塗装などに違いがある
3ドア車のいすゞP-LV318N。製造年次によって側面窓の黒塗装などに違いがある

 今回見つけた写真には(相変わらず)撮影データなどが記録されていなかった。写っている車両や、前後のコマの画像などから、概ね1993~94年頃に撮影されたものと考えられるが、読者の皆様にも是非、推理をして頂けたらと思う。

 さて、写真を見てみると、実にバラエティー豊かな車種が止まっていることが分かる。この当時、まだ三菱ふそうの車両は1台も配置されていなかったことが窺えるが、前述の3ドア車を中心に、新旧様々な車両が見られる。

高津営業所へ新製配置され虹ヶ丘営業所開設に合わせて移籍した日野P-HT223AA。虹ヶ丘営業所開設時には、各所から転属車両が集まった
高津営業所へ新製配置され虹ヶ丘営業所開設に合わせて移籍した日野P-HT223AA。虹ヶ丘営業所開設時には、各所から転属車両が集まった

 まだモノコックボディの車両も残っており、3メーカーそれぞれの車両が写真に写っている。調べてみると、当時の虹ヶ丘営業所へ新製配置されていた車両の多くは3ドア車だったようで、ほとんどは他の営業所から転属してきた車両だった。

3ドア車最初期型のいすゞP-LV318N。中・後ドアが折戸なのが特徴
3ドア車最初期型のいすゞP-LV318N。中・後ドアが折戸なのが特徴

 なお、3ドア車は1994年まで導入され、その後は通常の前・中2ドア車のみとなった。

 近年は、以前のような路線バスの特注が難しくなり、会社ごとの特徴はほとんどなく標準化されてしまった。3ドア3方シートのような個性的な車両は、今後登場することはなさそうだ。

後部から見た最初期型3ドア車。後の増備車から中・後2つのドアは引き戸となっている
後部から見た最初期型3ドア車。後の増備車から中・後2つのドアは引き戸となっている

 今も団地と駅を結ぶ混雑路線を多く持つ、虹ヶ丘営業所や青葉台営業所には、少し長い車体を持つ車両が導入されているところに、その名残が見えるようだ。

【画像ギャラリー】あの頃の東急バス虹が丘営業所(15枚)画像ギャラリー

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