■レギュレーションが新幹線を阻む
静岡駅に着いた時点で、だいぶ日が傾いてきた。このまま進んで程よい時間に着けるのは、県境を越えた豊橋あたりか? 必ず到達可能と確証が持てるまで宿の手配ができないのも交互乗り継ぎ旅のスリルだと思いたい。
静岡まで来れば、もう豊橋まで新幹線で一気に行けるでしょ、などと期待したくなる。ところがここでレギュレーションの新幹線100.99kmルールが殴りにかかってくるわけで。
静岡〜豊橋は距離が113kmあるためダメなのだ。一つ手前の浜松までなら約77kmなのでセーフ。県内の東海道線の区間が178kmにも及ぶ静岡県の横長っぷりを改めて痛感した。
どうせ新幹線が使えるならフル活用したいと考え、後の方まで残しておいたが、長すぎず短すぎないオイシイ距離だけ新幹線をつまみ食いするのも案外苦労させられるのね……。
■浜名湖どう渡る?
そしてもう一つ思い出したのが、確か浜名湖渡ってくれる路線バスがないこと。浜松駅前から線路沿いを進むバスを新幹線で移動中にチェックしたところ、弁天島の一つ手前・舞阪駅もしくはその近くまで行く路線バスが2系統見つかった。
新幹線を降りて、先に来た方のバスに乗ろう(外寒いから)と決めて、ちょうど当たったのが遠鉄バス12系統。「馬郡(まごおり)」で降りて軽く歩けば舞阪駅まで行けた。静岡から先の行程は以下の通り。
【電】静岡→(こだま739号)→浜松
【バ】浜松駅→(遠鉄バス12系統)馬郡→(徒歩)→舞阪
【電】舞阪→(JR東海道本線)→豊橋
朝10時に家を出て、電車とバスを交互に乗り換えながら、豊橋に着いたのが19:30。うん、今日はもういいや満足した! 豊橋泊まり確定。各所あんまり電車とバスの接続がよくなかったので待ち時間が挟まったのもあり、所要時間9時間半とタップリ移動漬けだ。
とはいえ、小刻みに乗り換えを繰り返すメリハリさが手伝ってくれたのか、例えば東海道線の熱海〜豊橋間を同じ列車で乗り通すよりも体感時間は短いかも。
電車とバスの交互乗り継ぎ旅……茹でたカニの脚の爪先から身を取り出すくらいの難しさはあると体現したものの、とりあえず静岡県内の通り抜けは完遂できた。翌日このまま先へコマを進めていったが、それはまた次の話で。
【横浜→豊橋 交互乗り継ぎプロファイル】
・運賃合計:7,870円
・乗車時間:260分
・移動距離:268.8km
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