■どちらもお客さんを乗せるので競合しているのは事実
バスもタクシーも乗客を有償で乗せるという点においては同じで、部分的に競合関係にあるのは事実で賃金体系も根本的に異なる。バス運転士は乗客も運賃収入もゼロであっても超満員のラッシュ時でも給料は変わらない。しかしタクシーはお客さんを乗せて運賃をもらわないと給料はないに等しい。
よってタクシー運転手の方が、乗客探しに必死なのは理解できるし、それがために無理な運転になるタクシーが多いのも分かる。現在はバスもタクシーもドライバー不足で困っている。とうとう普通二種免許は普通一種免許所有者で最短3日間で取得できるとうたわれる、大幅な規制緩和が予定されている。
いくら担い手不足だからと言っても3日間で普通二種免許を取得したタクシー運転手が知識不足、技能未熟で事故が多発すれば、いずれ規制が再強化され今よりも苦境に陥るのは明らかである。そんな業界の打算的な声だけで規制緩和をしても良いものなのかどうか、今一度考える必要があるのかもしれない。
記者の個人的な希望としては、大型以外のすべての免許取得時には、教習所内で大型車に乗せて挙動や死角を体感させるべきだと強く思うのである。事故になって得する当事者はいないのだ。
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