■青森でマッタリ3時間+
青森駅前には13時前に到着して、次に乗るのがJR津軽線。運行ダイヤの都合で3時間以上の待ちが生じるため、前日同様、ここでも観光の時間が自動的に付いてきた。
3時間あれば通常は行動範囲もそれなりに広く取れる。しかし今回の交互乗継では、観光中の移動も経路にカウントされるため、下手に公共交通機関を使えないデメリットが、めんどくさいと回収に出すのを半年渋った古新聞のように聳え立つ。
徒歩である限りは大した影響を受けないということで、とりあえず荷物をコインロッカーに突っ込んで、「バスマガジン」別記事向けのバスウォッチなんぞしつつ駅周辺を散策。
アスパム、青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸、たまたま寄港していたダイヤモンドプリンセスの救命ボート訓練観察等々で時間を潰して、15:31発の津軽線を待った。
■本当に奥な“奥”の手
津軽線といえば、青森を起点に龍飛崎への玄関口になる三厩(みんまや)まで向かう路線だ。ところがこの津軽線、2022年の大雨によって線路が壊れ、蟹田〜三厩間が不通になっている。
蟹田から先の交通手段がどうなっているのか、JRの鉄道不通区間ではおなじみの代行バスだ。八戸で代替案を考えていた際「今あそこバスじゃなかったっけ?」と思い出して、この津軽線代行バスに活路を見出した。
津軽線は元々本数が少なく、代行バスもまた然り。青森15:31発まで待てば、蟹田でスムーズにバスが繋がってくれるので、青森で3時間超の待ち時間ができた寸法。
では津軽線代行バスの次に乗る電車はどうなるのか……代行バスは津軽二股という駅の前を通り、この津軽二股駅の隣に、北海道新幹線の「奥津軽いまべつ」駅があるのだ。乗継に使う駅名に奥が付くゆえ“奥”の手というワケで。
本当に奥の方にあるので、どんな新幹線駅なのか一度様子を見に来たいと思っていたら、あらぬタイミングで来られてちょっと嬉しかったりして。帰り際にまた寄ろう。
■終点には届きません
代行バスで奥津軽いまべつに降り立って、次に乗るのが北海道新幹線。終点の新函館北斗まで行ければそうしたいながらも、距離が110.3kmになってしまい、新幹線は1日1回100.99kmまでのルール上NG。
奥津軽いまべつ〜新函館北斗の間には「木古内」が挟まり、木古内なら74.8kmと利用可能。青函トンネルを抜けて目指すは木古内だ。
奥津軽いまべつ駅は地上の出入口と改札までの間を、階段塔と連絡通路で渡る構造になっている。エレベーターは付いているが、階段塔のスケールが気になって歩いて上がってみたところ116段あった。
116段って確か旧・三江線の宇都井駅の階段塔と同じだったよね? などと思いつつも、バス→新幹線への乗り換え猶予が10分弱なのを忘れて、ダラダラと改札へと向かったせいで、新函館北斗行き「はやぶさ23号」の出発がギリギリに迫ってだいぶ焦った。
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