電車/バス交互乗り継ぎの旅東北編!! 96時間後に辿り着いたそのゴール地点が意外すぎた!?

■青森でマッタリ3時間+

巨大な駅ビルに建て替わった青森駅前にコマを進める
巨大な駅ビルに建て替わった青森駅前にコマを進める

 青森駅前には13時前に到着して、次に乗るのがJR津軽線。運行ダイヤの都合で3時間以上の待ちが生じるため、前日同様、ここでも観光の時間が自動的に付いてきた。

三角形のアスパムを見るたび青森に来たな〜と実感がわく
三角形のアスパムを見るたび青森に来たな〜と実感がわく

 3時間あれば通常は行動範囲もそれなりに広く取れる。しかし今回の交互乗継では、観光中の移動も経路にカウントされるため、下手に公共交通機関を使えないデメリットが、めんどくさいと回収に出すのを半年渋った古新聞のように聳え立つ。

ちょうどダイヤモンドプリンセスが来ていた
ちょうどダイヤモンドプリンセスが来ていた

 徒歩である限りは大した影響を受けないということで、とりあえず荷物をコインロッカーに突っ込んで、「バスマガジン」別記事向けのバスウォッチなんぞしつつ駅周辺を散策。

乗り物好きなら見逃せないのが「メモリアルシップ八甲田丸」
乗り物好きなら見逃せないのが「メモリアルシップ八甲田丸」

 アスパム、青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸、たまたま寄港していたダイヤモンドプリンセスの救命ボート訓練観察等々で時間を潰して、15:31発の津軽線を待った。

メモリアルシップ八甲田丸の展示より〜連絡船を待つ人〜。「21歳」というキャラ設定に衝撃を受けた
メモリアルシップ八甲田丸の展示より〜連絡船を待つ人〜。「21歳」というキャラ設定に衝撃を受けた

■本当に奥な“奥”の手

この青森駅発の津軽線を狙う
この青森駅発の津軽線を狙う

 津軽線といえば、青森を起点に龍飛崎への玄関口になる三厩(みんまや)まで向かう路線だ。ところがこの津軽線、2022年の大雨によって線路が壊れ、蟹田〜三厩間が不通になっている。

電車の終点、蟹田まで乗って行く
電車の終点、蟹田まで乗って行く

 蟹田から先の交通手段がどうなっているのか、JRの鉄道不通区間ではおなじみの代行バスだ。八戸で代替案を考えていた際「今あそこバスじゃなかったっけ?」と思い出して、この津軽線代行バスに活路を見出した。

蟹田で津軽線代行バスに乗り換え
蟹田で津軽線代行バスに乗り換え

 津軽線は元々本数が少なく、代行バスもまた然り。青森15:31発まで待てば、蟹田でスムーズにバスが繋がってくれるので、青森で3時間超の待ち時間ができた寸法。

代行バスを途中で降りて……
代行バスを途中で降りて……

 では津軽線代行バスの次に乗る電車はどうなるのか……代行バスは津軽二股という駅の前を通り、この津軽二股駅の隣に、北海道新幹線の「奥津軽いまべつ」駅があるのだ。乗継に使う駅名に奥が付くゆえ“奥”の手というワケで。

全国でも極端に利用者が少ない新幹線駅と言われる奥津軽いまべつに到達
全国でも極端に利用者が少ない新幹線駅と言われる奥津軽いまべつに到達

 本当に奥の方にあるので、どんな新幹線駅なのか一度様子を見に来たいと思っていたら、あらぬタイミングで来られてちょっと嬉しかったりして。帰り際にまた寄ろう。

■終点には届きません

 代行バスで奥津軽いまべつに降り立って、次に乗るのが北海道新幹線。終点の新函館北斗まで行ければそうしたいながらも、距離が110.3kmになってしまい、新幹線は1日1回100.99kmまでのルール上NG。

 奥津軽いまべつ〜新函館北斗の間には「木古内」が挟まり、木古内なら74.8kmと利用可能。青函トンネルを抜けて目指すは木古内だ。

はやぶさ23号がホームに入線
はやぶさ23号がホームに入線

 奥津軽いまべつ駅は地上の出入口と改札までの間を、階段塔と連絡通路で渡る構造になっている。エレベーターは付いているが、階段塔のスケールが気になって歩いて上がってみたところ116段あった。

この区間は座席指定をしない特定特急券でも乗れる
この区間は座席指定をしない特定特急券でも乗れる

 116段って確か旧・三江線の宇都井駅の階段塔と同じだったよね? などと思いつつも、バス→新幹線への乗り換え猶予が10分弱なのを忘れて、ダラダラと改札へと向かったせいで、新函館北斗行き「はやぶさ23号」の出発がギリギリに迫ってだいぶ焦った。

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