新旧のメリハリが超強烈!! 青森駅前バスウォッチ……比べてみた2009年vs2025年

■昔いなかったあの車種が台頭!

 では、車両はどのような車種が見られるか。青森市営バスが中心であるのは以前と変わらず、ほかに下北交通やJRバス東北の大型路線車が若干出入りしていた。こちらも12台ピックアップして車種の内訳を記すと……

現在のスター的存在・いすゞエルガ(2TG-LV290N4)/2025年撮影
現在のスター的存在・いすゞエルガ(2TG-LV290N4)/2025年撮影

【大型路線車】
(1)いすゞエルガ:3台
(2)三菱ふそうエアロスター:2台
(3)日野ブルーリボン:2台

角目4灯ライト時代の、いすゞエルガミオ(SDG-LR290J1)/2025年撮影
角目4灯ライト時代の、いすゞエルガミオ(SDG-LR290J1)/2025年撮影

【中型路線車】
(4)いすゞエルガミオ:4台
(5)日野レインボーII:1台

……であった。いすゞ系の車では、2009年に訪問した当時主流だったキュービックから、あの時にはいなかったエルガ系に代替わりしている様子が見て取れる。

JRバス東北の三菱ふそうエアロスター(2PG-MP38FM)/2025年撮影
JRバス東北の三菱ふそうエアロスター(2PG-MP38FM)/2025年撮影

 日野車と三菱車のほとんどが、バリアフリー対応が本格化した後に登場した、最近のバスのフォーマットで作られた車両であるのも、時の流れが生んだ大きな変化と言えそう。

■生え抜きが1台いた

 2025年訪問時点でチェック対象にした12台のうち、大半が2010〜20年代に製造されたタイプ。ただし1台だけ例外がいた。三菱ふそうエアロスターがそれにあたる。

2000年式で自社発注の三菱ふそうエアロスター(KL-MP35JM)/2025年撮影
2000年式で自社発注の三菱ふそうエアロスター(KL-MP35JM)/2025年撮影

 外見は今も各地でよく見かける、角目4灯ライトのエアロスターであるが、2000年に製造されたバリエーションで、どうやら青森市営バスが新車で導入した1台らしい。

 つまりこの車、2009年当時すでに青森市営バスに在籍していたはずで、当時の様子をリアルタイムで経験してきた、今や数少ないと思われる地元生え抜きの車、ということになりそうだ。

【画像ギャラリー】青森駅前バスウォッチ2009 vs. 2025(15枚)画像ギャラリー

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