2007年9月に同じ場所で撮影したバスの写真。そこに写っているバス車両はどんな素性を持っていて、その後どこへ行ったのだろうか? 被写体の中から横浜市交通局(横浜市営バス)の路線車5台を選び、探ってみた。
文・写真:中山修一
■1台目:横浜200か596
車種はいすゞエルガのノンステップ車で、2000年度に導入した。局内の登録番号は0-1547。
鶴見営業所の配置で一般路線バスに使用された。当時の写真には7系統の行先表示が出ているが、これも鶴見営業所の管轄だ。
まだこの当時は行先表示が完全にLED化されておらず、巻き上げ式の方向幕も普通に使われていた。
市営バスの営業所間での転属はなかったようで、新規導入から17年ほど経った2016年10月に廃車・売却となった。
その後2017年に新潟県の新潟佐渡交通が購入、新潟200か1106のナンバーで再登録されている。
■2台目:横浜200 か2545
車種は日産ディーゼル・スペースランナー+西工96MC車体。LED行先表示を搭載したノンステップ車で2007年度に導入。局内の車両番号は7-4614。
竜頭営業所に配置され管轄内の一般路線バスに充当。写真の撮影当時は新車で入って間もない頃だったわけだ。
長く同じ営業所内で使われたのち、2019年に鶴見営業所へ移籍となった。2020年度に一般乗合用から貸切用に鞍替えしている。
■3台目:横浜200 か354
車種は1999年式の日野ブルーリボン ワンステップ車。今でこそ希少な1990年代の車両も、2007年ならまだまだ数があった。局内の車両番号は9-3664。
新車導入後に何度か営業所を移っており、写真では105系統の方向幕が出ていることから、本牧営業所に配置されていたようだ。
この車両は2012年まで横浜市営バスで使われ、廃車後すぐ北海道の北海道中央バスが購入している。転属後のナンバーは札幌200か3382だ。
■4台目:横浜200 か562
車種は2000年式の日野ブルーリボンシティ。非LEDの巻き上げ式方向幕が付いたワンステップ車だ。局内の車両番号は0-3693。
当初は野庭営業所に配置されていたが、同営業所が2006年に廃止となった以降は鶴見営業所や本牧営業所などに所属していた。
さらに横浜市交通局の外郭団体・横浜交通開発に転属、車両番号が交通開発準拠の0-3211に変わった。
交通開発のバス車両としては2013年8月に廃車となり、宮城県の宮城交通の路線車・仙台200か495で再登録されている。
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