気分爽快!! 屋根なしオープントップバスだけど日本ではダブルデッカーの屋根がないだけだと!?

気分爽快!! 屋根なしオープントップバスだけど日本ではダブルデッカーの屋根がないだけだと!?

 近年急速に多くなりつつあるのが屋根なし観光バスである。ところが海外では側面窓もないので写真撮影がストレスフリーであった。

(記事の内容は、2024年12月現在のものです)
執筆・写真/谷川一巳
※2024年12月発売《バスマガジンvol.127》『バスにまつわる愉快だけどマジな話』より

■海外でのオープントップバスはまさに走る展望台の風情!?

香港のオープントップバス。窓があるのは前部のみで、あとは手摺のみ
香港のオープントップバス。窓があるのは前部のみで、あとは手摺のみ

 先日、はとバスのオープントップバスに乗って東京観光を楽しんだ。近年多くなった屋根なしオープントップバスは、下車せず、車内からその街をぐるりと回って楽しもうという趣旨のコースがほとんどだ。

 街のアウトラインを掴むのには最適で、気に入ったところがあれば、改めてそこを訪ねるということになるだろう。筆者はオープントップバスが大好きで、国内海外問わず好んで利用している。

 ところが、オープントップバスを日本と海外で乗り比べてみると、ある違いに気付く。日本では屋根がないというだけで固定式の側面窓があり、眺望が限られてしまっているのに対し、海外では窓があるのは前部のみで、側面は手摺だけになっている。

 窓がないと写真撮影が楽で、まさに走る展望台となるのだ。

■海外のオープントップバスはゆっくりゆっくり走行

オーストラリアのオープントップバス。窓がないと眺望がいい
オーストラリアのオープントップバス。窓がないと眺望がいい

 日本は安全意識が高く、シートベルトも着用しなければならないので、安心安全ということでは勝るが、せっかくの眺望が今ひとつ満足いくようには楽しめないと感じた。

 海外では全般的にシートベルトもないことが多いが、かといって安全度や安全意識が低いとも感じられず、総じてこういった観光バスはゆっくりゆっくり景色を楽しみながら走行する。「先を急ぐ」といったところがない。

 1年中気温が高いマレーシアでは、屋根なし部分と冷房の効いた室内部分があり、気分に応じて自由に車内を行き来できた。観光バスは自由な気分が美点であると感じたのである。

【画像ギャラリー】日本では屋根ナシ窓アリのオープントップバス……海外では窓もナシのオールオープンでさらに気分爽快!!(9枚)画像ギャラリー

最新号

【6月23日発売】巻頭特集は「会津乗合自動車」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン129号!!

【6月23日発売】巻頭特集は「会津乗合自動車」!! ほか楽しいバスの企画満載の バスマガジン129号!!

バスマガジン Vol.129は6月23日発売!! 美しい写真と詳細なデータ、大胆な企画と緻密な取材で読者を魅了してやまないバス好きのためのバス総合情報誌だ!!  巻頭の[おじゃまします! バス会社潜入レポート]では、会津乗合自動車を特集。同社は福島県の約4割の面積を占める会津地方を営業区域とし、路線は会津盆地の若松・坂下・喜多方を拠点に、平野部の住宅地域から中山間地域へ広がるほか、東部の猪苗代・郡山湖南地区と南部の田島地区にも路線を有している。