排ガス規制の関係で、首都圏をはじめとする大都市からはすでに姿を消して久しいものの、地方都市へ足を伸ばすと、製造から四半世紀を過ぎる旧いタイプのバス車両が今も活躍している光景をたまに見かける。今回は昨年末頃に、山梨でバスウォッチした際にやってきた旧車の元気な姿を紹介する。
文・写真:中山修一
(バスマガジンWeb/ベストカーWebギャラリー内に、山梨で見かけた旧車バスの写真があります)
■山梨の路線バス近況
2025年11月に山梨県の甲府を訪問した。その際、駅前のロータリーで軽く路線バスウォッチをしながら、どのような車種が現状活躍しているのかを観察してみることにした。
甲府エリアに幅広い路線バス網を広げるのは、“The Bus of YAMANASHI”のフレーズを車体に掲げる山梨交通。現在は車体カラーを東京/埼玉の国際興業バスに合わせているのが特徴の一つだ。
しばらく駅前でバスを眺めていて、いすゞ製の路線車がかなり多いようで、角目ライトを2段に配置した、最初の「エルガ」顔の車両がよく目立つ印象。
■甲府駅前とその周辺で旧車探し
一口にエルガと言っても既に結構長い歴史を持つ車種であり、ことに山梨交通で現在活躍中の車は、2000年代初め頃に製造された20年ランナーが少なからず混じっている。
普通乗用車の基準で車齢20年となれば結構な古株。とはいえ路線バス車両の場合、30年+でもまだ使われているケースが時々見られるため、もう少し歳月を重ねている1台がいないかどうか探してみることにした。
持ち時間は、甲府駅前を出発する次のバス乗り継ぎまでの約1時間20分。この限られた時間の中で、現在のバリアフリー対応化後のバス車両とは風体の異なる旧車が現れてくれれば、よりステキな訪問日になりそう。
■20分後にアッサリと
駅前のバスロータリーで暫く見ていた際には、エルガ系の大型路線車が中心に出入りしており、旧車の類がすぐ来そうな気配は感じられず、一旦駅前から離れた。
周辺のバスが通りそうな道沿いを歩いて、甲府市役所の前を通り、山梨県庁→甲府城跡のほうへ別の道で戻ってみようと方向を変えたところ、対向車線から1台、山梨交通の路線バスがやってきた。
角張り強めなボディと、側面に燦然と輝く銀色の上下2段アルミサッシ……あれは間違いない!! 旧車サーチ開始からご対面まで約20分。割とアッサリ見つかった。
■現在における中型旧車の代表格!?
この時やってきたのは「いすゞジャーニーK」。1984〜99年まで製造された、長さ9mクラスの中型路線車に相当するタイプだ。
ジャーニーは今も各地で使われている光景を目にする機会がたま〜にあり、まだ現役な旧世代の中型路線車としては代表格かもしれない。
同時期に販売されていた、いすゞ製大型路線車のベストセラーかつ、こちらも現役の車が残っていて出会うと凄く嬉しい「キュービック」と雰囲気が少し似ていて、ジャーニーもキュービックと同様の角目4灯ヘッドライトを装備している。
該当のジャーニーの型式はKC-LR333Jとなっており、1997年に製造された1台とみられる。ワンステップ仕様で、現在のバリアフリー対応の概念が入り始めた時代の車といった様相。





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