■EVに共通する課題はこれからも
今回、長電バスでの同車導入を前提とした試走ではない。長電バス湯田中営業所の志賀高原への路線の仕業は、2往復はするのが一般的。今回、走行性と航続距離の面ではおそらく大丈夫そうだという感触は得られたが、毎日トラブルなくその仕業をこなせなければ意味がない。
地方バス事業者にとって、万一のために別途EV予備のディーゼル車両を用意しておく余裕はないからだ。また、充電に要する時間が運用に与える影響も、今後EVが増えていくという前提からすると、考慮しておかなければならない。そのあたりは、まだ心配が残る冬期の酷寒の条件下でのEVの可能性を含め、今後さらに検証を積んでいく必要があろう。
もうひとつ、今数を増やしているEVバスは“CITY TOWN”の名のように、すべて都市型一般路線仕様である。もし今後、志賀高原のような山岳観光地にEVが進出するならば、法にもとづくバリアフリーに対応しつつも「より多くの人が乗れて安全に快適に移動できる」仕様である必要がある。つまり大型で座席数が多い(カーブ・急勾配では基本的に座って乗っていただくのが望ましい)仕様が求められる。
今回の山岳路線での試走は、そうした条件の下でのEVの可能性を高めたと同時に、これからクリアすべき課題も明らかにしてくれたのではないかと思う。
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