■距離と時間に圧倒
JR線の7.9km、市営地下鉄の7kmに対して、浜1系統は大回りする関係で12.2kmにまで走行距離が延び、都会のバスとしては割と長い距離を走る。電車を使うと12~3分で行ける新横浜~横浜間であるが、浜1系統を使った場合、所要時間は55分となかなかのボリューム。
横浜市内で一般的な、前乗り・中降りの運賃前払い制は浜1系統も同様で、最後まで乗っても均一料金の240円だ。240円というプライスは、横浜線の178円より高く、市営地下鉄の242円よりも安い。
ともあれ電車に比べ、直通バスが極端なまでに少なかったのは意外の先に待っている意外だった。
■新神戸駅と神戸駅のバス事情
続いての組み合わせは兵庫県。山陽新幹線の新神戸駅と、東海道本線/山陽本線(JR神戸線)の神戸駅だ。両駅ともに直線距離で3.4km、実距離で4kmほど離れた位置関係にある。
新神戸~神戸間を電車で移動する際は、三宮(三ノ宮)で神戸市営地下鉄/JR線の乗り換えが必要。新神戸駅は名称の元になった駅まで、電車では直通できないタイプの「新」のつく駅と言える。
直通バスのほうはどうなっているか。新神戸駅前と、その周辺にあるバス停には、一般路線バスをはじめ、都市間高速バスや神戸の観光エリアを回る循環バスなど、色々な種類のバスが出入りしている。
その中で神戸駅を経由するバスはどれか……これがなかなかヒットせず。もしかして極細どころか皆無? と不安になるくらい「神戸駅」の文字が視界に入って来てくれない。
それでも一つくらいは? と、時刻表・路線図ほか、現地に掲示されている各種情報をよく眺めていったところ、ついに「神戸駅」まで行くと思われるバスが1系統見つかった。
新神戸駅~神戸駅を結ぶ路線バス……神姫バスが運行している「ポートループ」と呼ばれるもので、神戸ベイエリアへの観光アクセスを意識した、循環バスが該当したのは意外だった。
■迫力の連節車が登場!!
時刻表を見ると、ポートループは日中20分おきに出ているとのこと。しばらく待っていると、何やらすごいのが車体をくねらせながら入って来た。白黒ツートンに紫のストライプが入った、全長18mクラスの連節バス・ブルーリボンハイブリッドだ。
この連節バスがポートループであった。ちょうど同じ観光ベイエリアを擁する、神奈川県の横浜にも連節バス「ベイサイドブルー」が走っているのをふと思い出したところ、よく似た雰囲気が漂ってきた。
ポートループは神戸ベイエリアを時計回りにグルリと1周する。新神戸駅を乗車地点にした場合、神戸駅は経路西側の最も端に位置しており、ほぼ半周する形になるようだ。
■ダイナミックな駅間移動
さすがに都会だけあって道路渋滞に少々はまりながらも、街の中心部や海寄りの観光スポットに立ち寄りつつ、長い車体をものともしない鮮やかな走りでコマを進め、40分ほどで神戸駅南口のバスロータリーに着いた。運賃は230円。
新神戸駅→神戸駅を地下鉄/JR乗り換えで行った場合、きれいに繋がれば15分ほど、徒歩でも1時間を切るくらいだ。それを加味すると、寄り道ルートを取るポートループは、純粋なJRの駅間移動向けに用意されたものではなく、あくまで途中区間の短距離移動に特化した乗り物であると実感させられる。
おそらく唯一の直通するバスは、所要時間がかかることから目的外の利用方法に近い気がするのと、電車のほうも乗り換えが必要。と、なれば新神戸~神戸駅間における直通アクセスの線は、やはり「細い」部類に入るのかも。
とはいえ、時間はかかるにせよ、車体の長~い連節バスに乗って、ダイナミックに駅間移動ができてしまうのも、なかなか豪華なオマケが付いてくるように思えて、これはこれで乗りバス遊びへの大きな魅力に繋がる。
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