■将来の高齢化も考えた乗継割引 団地内の電力で走るバスが目標

およそ7200人が暮らす「みどり坂」。団地内のスカイレール時代の駅が2つだったのに対し、「みどり坂タウンバス」のバス停は15カ所あり、線から面の交通機関へと変化した。
自宅近くにバス停があることで、特に障がい者や高齢者の利便性が高まり、全盲の乗客や車椅子利用者から、喜びの声が寄せられている。また、いまは子育て中の若い世帯も、いずれは高齢化していくことになり、それもまたEVバス化を選んだ理由のひとつだと村松社長は言う。
「開業前の説明会で、途中のスーパーで買い物をしたいという声をいただき、60分以内に乗車いただけば、2回目のバスが無料になる乗継割引を全線で行っています」。
残念ながら現段階での利用は少ないものの、団地の高齢化が進んだとき、このサービスが必ず必要になると村松社長は信じている。
さらに、EVバス化を選んだもうひとつの理由として、スカイレールサービスの親会社の積水ハウスが実施している“オーナーでんき”との連携がある。
“オーナーでんき”とは、ソーラーパネルを設置した家庭の余剰電力を大手電力会社より高い価格で積水ハウスが買い取り、グループ内の事務所や工場などで使用する取り組みである。EVバスへの電力供給についても、2025年10月から“オーナーでんき”を活用しているという。
「将来的には、再生可能エネルギーである団地内で生み出した電力だけでEVバスが走っているという、いわゆる“エネルギーの地産地消”を実現したいと思っているんです」と村松社長が力説した。
開業から2年経った「みどり坂タウンバス」は、全国でも先進的なEVバスの活用事例となるべく成長を続けているように見えた。
【画像ギャラリー】地域の人たちと共に新たな歴史を歩む!! 広島市「みどり坂タウンバス」で日々活躍するオノエンスターEV(13枚)画像ギャラリー












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