1950 年にバスを製造する呉羽自動車工業株式会社として操業を始めてから、今年で70 周年 を迎える三菱ふそうバス製造。ふそうブランドのバスを製造しているこの会社において、このたび本社敷地内にあらたな機能を持った施設が誕生した。
文/写真:バスマガジン編集部
5つの検収レーンに加えバスを展示するショールームを併設
三菱ふそうトラック・バス株式会社は、三菱ふそうバス製造が本社・工場の敷地内にバスのショールームと検収レーンを兼備した「ウェルカムセンター」を新設し、9 月29 日より稼働を始めたことを発表した。
この「ウェルカムセンター」は、大型観光バスを2 台展示することが可能なショールームを併設する、製造したバスを顧客に納車する前に顧客と共に車両確認作業を行う検収設備だ。
大型バスを5 台同時に検収可能にする5 つのレーンに加え、 5 つの検収レーンには可動式の仕切りを備え、異なるバス事業者が同時に検収を行う際にも秘匿性を保てる構造を持つ。
同社にはこれまでも検収設備を持っていたが、このたびのリニューアルにより、より正確な検収作業と顧客満足度の向上を図ろうというものだ。
なお、同社正面入り口道路に面したガラス張りのショールームには、完成車両を展示することで、 ふそうブランドと企業認知度向上も目指す。
三菱ふそうバス製造取締役の藤岡佳一郎社長は
「最新鋭のウェルカムセンターは、ふそうバス事業の先進的な設備です。大規模な投資を行い、今回の完成につなげたことは、地域のみなさまと従業員、そしてバス事業に対する未来を見据えたコミットメント です」と話した。
また、三菱ふそうトラック・バス代表取締役兼ダイムラー・トラック・アジア代表のハートムット・シッ ク社長は
「当設備がお客様へのおもてなしの精神を示し、ふそうブランドの多様な製品の優れたショーケースとし て機能してくれることを確信しています。MFBM と共に、引き続き優れた製品をお客様にお届けしていき ます」
とこのたびの施設への大きな期待度を語った。