富士急グループのレゾナント・システムズは、バス定期券をスマホ上で購入し、券面を画面表示できるスマートフォンアプリ「チケパス」の配信を開始した。このちょっと変わったスタイルの定期券を見てみたい。
文:古川智規(バスマガジン編集部)
【画像ギャラリー】紙定期券をデジタル化した購入アプリ「チケパス」第一弾は富士急シティバスで導入!
IC乗車券ではなく紙をデジタル化したイメージか?
定期券購入アプリの配信開始に合わせて、 8月10日より富士急シティバスが運行する静岡県東部エリア4市町(沼津市・三島市・裾野市・長泉町)の乗合バス定期券が、この「チケパス」アプリ内で購入可能になる。
「チケパス」を利用することで定期券販売窓口の営業時間を気にせず、いつでもどこでも定期券の購入が可能になる。
チケパスは、定期券面が表示されたスマホ画面を提示することで乗降が可能となるので、利便性が大幅に向上する。またバス事業者としては定期券発行にかかる業務の効率化や省資源化も図ることが可能になる。
第2弾として「富士急静岡バス」および「富士急モビリティ」でも2021年度中の導入を予定している。
本アプリの主な機能は、第1に定期券購入機能でスマートフォンより、 時間や場所を気にせずに定期券を購入することができること。第2に定期券表示機能として使用期限内の定期券を画面表示することができるので、乗務員に提示して乗車が可能。決済方法はクレジットカードのほか、コンビニでの支払いも可能。
ICカード乗車券が全盛だが、スマホを利用したICカード乗車券はすでに存在する。紙の定期券をデジタル化し、決済機能を内包させた本アプリがICカード乗車券にどこまで迫ることができるのか、あるいは併存できるのかもこんな後の注目点だ。