PASMOやSuicaにバス利用で付与されていたバスチケ(チケット)は、その目的達成の困難さから廃止する事業者が多い中で、東京都交通局はそれに代わるものとして、既存のToKoPoにバス利用時の特典や都営バス乗継割引を統合したサービスを10月1日から開始する。
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
【画像ギャラリー】都営バス乗継サービスやポイント付与がToKoPoに統合!
統合により都営交通ならどれに乗ってもポイント付与!
ToKoPoとは東京都交通局の会員サービスで登録に際しての会費等は一切無料なので、都営交通を利用するのであれば登録しておいて損はない。これまで同サービスは、主に都営地下鉄と日暮里・舎人ライナーまたは都電荒川線の利用に対してポイントが付与されていた。
一方、都営バスでは他の民営バス事業者と同様に、「バス利用特典サービス」としてチケットが自動付与されていた。このICカード乗車券に対するチケット付与、また現在運用されている都営バス乗継割引についても2021年9月30日で終了し、翌10月1日からToKoPoに統合されサービスが強化される。
現状では基本のポイントとして都営地下鉄、日暮里・舎人ライナーについては1乗車につき2ポイント、都電荒川線は同1ポイントが付与され、都営バスではポイントは付かない。また土休日ボーナスとして、都営地下鉄と日暮里・舎人ライナーは利用があれば1日に2ポイントのポイントが追加付与されている。
また各都営交通相互間の乗り継ぎに対しては、2ポイントのボーナスが付与されている。これらのポイントはICカード乗車券のチャージ金額から支払われた場合に付与され、10ポイント10円単位でチャージでき電子マネーとして利用できる。
10月1日からはToKoPoサービスに統合され、すべての都営交通で基本ポイント・土休日のボーナスポイントが一律2ポイントに、また乗継ボーナスポイントが5倍の10ポイントに引き上げられる。現在 ICチケット内に格納されているバスチケットは、そのまま自動的に使用されるので失効することはない。