「雷」では白い桜でお花見を!
路線は短いが遠回りなのと狭隘路が続くために所要時間は20分ほどかかる。途中の「雷」停留所は何の変哲もないポール1本のバス停だが、東側にある「雷公園」は桜のシーズンには下車する価値がある観光ポイントだ。
「雷」は「いかずち」と読み公園名も「いかずち公園」だ。名称はいかにもおどろおどろしいが、公園内の桜の中で「御衣黄(ぎょいこう)」は当地が有名な鑑賞ポイントのひとつだ。
御衣黄はなんと「白い桜」だ。八重咲のサトザクラの仲間で緑色から白色の花が咲く。よく見なければ桜だとはわからないが近くで見ると確かに桜の花びらに違いない。
非常に珍しくまた鑑賞するには普段の桜とは違った感情を抱くのでおススメだ。葛西駅前から乗車した場合は進行方向右側に、一之江駅前から乗車した場合は左側に歩けば大きな公園があるのですぐにわかる。
同じ川を2回渡り反対側から一之江駅にアプローチ!
雷を出た葛西22系統は旧江戸川沿いを北上し、旧江戸川と分岐する前の新中川を渡り一度千葉県市川市との都県境の東京都側に当たる今井に立ち寄る。今井は都営バスも京成バスも停車する。
少し脱線するが、亀戸駅前と今井を結ぶ亀26系統は当地で折り返すが、専用の折り返し場が都営住宅の下にあり、しかもかなり遅い時間まで運転されている。これは亀26系統が城東電気軌道からトロリーバスに転換された流れをくむ路線で当時のダイヤを色濃く残しているゆえんだと考えられる。
話は戻り葛西22系統は再度、新中川を渡り先ほど渡ってきた橋を左手に見ながら一之江駅前に到着する。一之江駅前は環七通り、西口のターミナル、東口のターミナルそれぞれ別の系統の路線バスや空港バスが停車する。葛西22系統は一貫して環七通りの東側を走って一之江駅にアプローチするので東口のターミナルに到着する。
わざわざ遠回りの路線で乗り通す人は少ないだろが、前述した雷公園の御衣黄を愛でるためだけに乗車しても価値のある路線だ。御衣黄はソメイヨシノの満開時期よりも遅いので一般的な花見を終えてからでも十分に間に合う。
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