熊本電鉄では観光庁の令和2年度 3次補正予算事業による補助金利用の貸切バスを使った実証運行を2022年1月~2月の期間限定で南阿蘇・高森地域で行う。
このバスは実証実験で行うため予約が必要なものの、料金はなんと「無料」だ。それもおよそ2か月間行う実証実験のため、熊本に訪れる際にはぜひ利用してアンケートで意見を寄せ今後の観光バスに貢献したい。
文:古川智規(バスマガジン編集部)
【画像ギャラリー】なんと往復・周遊が全部無料のバスを熊本電鉄が実証運行!(6枚)画像ギャラリー実証実験なので無料!
このバスの事業目的内容として、運賃無料モニターとしてシャトル・周遊バスを県内外多くの方に利用してもらい、アンケートを通じて最適な観光ルートを模索する。また、熊本大地震からの復興や新型コロナウイルス感染拡大により影響を受けた観光地、南阿蘇、高森を全国にアピールすることも目的だ。
ルートを2つ設定しており、基幹ルートとして観光地まで送り込む熊本市内~阿蘇草千里(要予約)は、ホームページでのみ予約を受付ける。往復便なので往路・復路の別で予約をする必要がある。周遊ルートは、ガイド付きで南阿蘇~高森の観光地を周遊(予約不要)する。両ルートともに予約の要否はあるが無料だ。
熊本電鉄によると「冬の南阿蘇・高森を楽しむチャンスです!!この機会にぜひ多くのお客様のご利用・お申込みお待ちしております。」とのことで、多くの利用に期待しているようだ。
気になる運行日だが、かなり多いので安心してもよさそうだ。具体的には、2022年1月8日~2月28日(各週の金・土・日と祝日)で、1月は8日(土)・9日(日)・10日(月祝)・14日(金)・15日(土)・16日(日)・21日(金)・22日(土)・23日(日)・28日(金)・29日(土)・30日(日)が運行日で、2月は4日(金)・5日(土)・6日(日)・11日(金祝)・12日(土)・13日(日)・18日(金)・19日(土)・20日(日)・23(水祝)・25日(金)・26日(土)・27日(日)が運行日だ。
日帰りでも乗り倒せるモデルコース!
熊本駅を出発地として日帰りで熊本駅に戻るモデルコースで観光地を巡ってすべて無料なので乗るだけの目的で行く価値はありそうだ。同社では各種オプションを企画中で、決まり次第随時ホームページ上で案内するとのことだ。そのモデルコースを以下に示す。
熊本駅(8:30発)=《基幹ルート》=桜町BT(8:50発)=《基幹ルート》=道の駅あそ望の郷くぎの(乗換/10:45発)=《周遊ルート》=上色見(下車)…(徒歩)…上色見熊野座神社(参拝・穿戸岩見学/13:35発)=《周遊ルート》=月廻り公園…(徒歩)…高森田楽の里(昼食/14:40発)…(徒歩)…月廻り公園(散策・温泉入浴/15:40発)=《周遊ルート》=道の駅あそ望の郷くぎの(買物/乗換16:50発)=《基幹ルート》=桜町BT1820(降車)=《基幹ルート》=熊本駅1840(降車)