小田急グループの小田急箱根高速バスと小田急シティバスは、2022年1月1日付で合併し、新商号「小田急ハイウェイバス株式会社」として新たにスタートする。なお、存続会社は小田急箱根高速バス。
文:古川智規(バスマガジン編集部)
【画像ギャラリー】小田急箱根高速バスと小田急シティバスが合併し「小田急ハイウェイバス」に!(4枚)画像ギャラリー合併後は「小田急ハイウェイバス」に!
両社は新宿を拠点とし、小田急箱根高速バスは御殿場・箱根方面を、小田急シティバスは木更津方面等を主な路線に持つ高速バス事業社だ。小田急箱根高速バスを存続会社として吸収合併を行い、営業所の集約等による経営資源の集中により経営基盤の強化を図る考え。
合併後も両社の運行路線をはじめとした事業は継続し、これまでと同様の輸送サービスを提供する。
鉄道会社系列のバス会社は、直営からバス会社分離へ、さらに地域会社や高速バス専門会社を分社させたり、系列の観光バス会社に高速バスを担当させたりと目まぐるしく変化してきた。
デフレによる不景気により運賃の値上げが難しい中で車両の更新をし、運転士不足に悩まされ内部での効率化が行われてきた。
鉄道系バス会社は分社から再統合の流れなのか?
これにコロナで人流が一気に変わり、収益確保・地域の足としての路線の存族・長距離移動手段の提供・車両や運転士等リソースの効率化を一気に進めなければならなくなったことは間違いないだろう。その結果として系列バス会社を今度は再編により統合する必要が出てきたという側面もあるだろう。
消費者にとってはバス会社が変わっても路線が維持されればそれでいいのだが、全国のバス会社にとって厳しい状況であることには変わりがない。移動の際は公共交通機関を利用して私たちの「足」を確実に残していきたいものだ。
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