長期見通し
これらの計画により経常損益は2022年度の45億円の赤字から、2024年度には6億円の赤字まで改善させたい考え。その後は累積の年度末の資金残高も2030年度には5億円、2031年度には15億円になる見通しだ。
交通局が行う事業のうち、規模は異なるものの早期に経常利益が確保できるのは高速電車事業(都営地下鉄)と発電事業だけで、自動車運送事業(都営バス)・軌道事業(都電)・新交通事業は依然として厳しい経営が続く。
「乗る」支援も必要か
コロナで日本の公共交通機関を運営する事業者は軒並み厳しい経営が続くが、事業者だけの経営努力で吸収できる限界はすでに超えている。
趣味目的でも生活目的でも日常の足を守るためには今は「乗る」ことで、ささやかだが自分のためにもなる「支援」をしていく必要がありそうだ。
【画像ギャラリー】東京でも厳しいバス事業!「東京都交通局経営計画2022」から都営バスの見通しを読み解く(5枚)画像ギャラリー