バス客の置き去りは絶っっ対に許さん!! バス専門機器メーカー本気のアイテムを見ろ!!

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 株式会社レゾナント・システムズは車内の置き去り防止をサポートする装置「車内点検注意喚起放送装置 KMK-810」を販売開始したが、車両サイズに合わせた組み合わせや取付けに必要な付属品も同時に購入したいという要望により、“車内点検注意喚起放送装置 KMK-810 シリーズ「かくにん君」”としてラインアップ を拡充した。

文:古川智規(バスマガジン編集部)

【画像ギャラリー】レゾナント・システムズの置き去り防止装置(4枚)画像ギャラリー

悲しい事故を未然に防ぐため

 幼稚園バスの置き去り事故が発生してからというもの、一層の確認点検が実施され、行政も相応の装置またはシステム搭載を義務付ける方向に舵を切っているのはご承知の通りだ。多くのメーカーから多くの方式で確認点検が実施できる装置が開発され、販売されている。

 レゾナント・システムズは主にバスの専用機器を開発製造している会社だ。普段乗車している路線バスや高速バスでお世話になっている車内放送装置やLEDの行先方向表示器、運賃表等の案内モニター等の多くは同社が手掛ける。

「点検ボタン一体型」
「点検ボタン一体型」

 同社では旅客車載専用機器メーカーとしてのノウハウを活かし、「かくにん君」には、これまでの幼稚園バス向け・自動扉車両向け・路線・送迎バス向けの3つの音声仕様を用意した。

 また設置個所により、点検ボタンとスピーカーを集約した「点検ボタン一体型」と、点検ボタンとスピーカーを分けた「別ボタン型」、自動扉車両向けの「セルフチェック型(別ボタン)」からタイプを選択できるようになった。

取付工事もまるっとサポート

 このような後付けの機器類を装着するには少なくとも車内工事が欠かせない。本品位は取付けに必要な部材を同梱した取付けキットも用意されている。

「別ボタン型」
「別ボタン型」

 少しの知識があれば自前で施工することは可能だが、同社の強みとして全国のバス事業者とそれにかかわる整備工場等のネットワークを駆使して、バスは専門外の幼稚園や保育園でも確実に施工できるようにこれらの工場を紹介し、取り付けをバックアップする。

それでも起こるヒューマンエラー

 二重三重の対策をしても起こってしまうのがヒューマンエラーだ。以前にバスマガジンWEBでも園児にクラクションの吹鳴方法を教えておく等の自衛訓練を提言してことがあるが、やはり起こってしまった置き去り事例を1秒でも早く発見するために、同品ではオプションも用意されている。

 万が一置き去りが発生した場合には、取り残された園児から車外スピーカーを通してSOS を発信する「SOS 警報キット」をオプション販売する。幼児でも簡単に操作できることを考慮した押しボタン型を採用し、車内に複数個所取付けることも、警笛と連動することも可能だ。

 実際の動作事例は同社が動画で公開しているので、そちらでご覧いただきたい。

【バス車内置き去り防止対策】車内点検注意喚起放送装置 KMK-810『かくにん君』機能紹介(出典:レゾナント・システムズ)

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