十勝バスはスマートバス停をなんで積極採用!? 豪雪地帯ならではの理由だった

■なんと一挙14停留所に設置!!

 設置場所は次の14停留所だ。今回は乗降者数の多いバス停14カ所に設置した。西帯広ニュータウン、大通27丁目、白樺通19条、大通34丁目、西18条2丁目、西6条41丁目、NHK前、川西、東横イン・スーパーホテル前、愛国入口、大通13丁目、大正本町、大通20丁目、幸福駅。

 なお、「とかち帯広空港」と「帯広駅バスターミナル」にはバス事業者の係員が常駐しており、素早く時刻表を張り替えることができるため、設置対象外とした。

 設置されたスマートバス停は「楽々モデル」(Type-D:電子ペーパー採用スマートバス停)で、乾電池駆動により様々な気象条件下(太陽光パネルすら使用しないので日の当たらないバス停を含む)でも電源供給可能で、スマート化を実現できる。

 13.3インチの電子ペーパー採用により省エネと視認性の両立が可能だ。既存のバス停ポールや壁面に専用金具で取り付けるのみで、大がかりな取り付け工事は不要。作業時間は実に約30分と大きな負担がないのも特徴だ。

■観光情報はQRコードでゲット!!

 時刻表データである、GTFS-JPデータ(「標準的なバス情報フォーマット」における静的データフォーマット)内に観光サイトの情報を格納した。そのGTFS-JPデータに格納されたサイトの情報を読み取り、QRコードを自動生成しスマートバス停へ反映する。

 電子ペーパータイプの時刻表は広告や情報をリアルタイム更新して表示することはできないので、情報サイトのQRコードを表示することによりスマホで最新の情報を手にしてもらおうという方法だ。

 この手法により、バスロケそのものの情報はバス停に表示されることはないが、QRコードを読み取ることによりスマホ画面上にバス接近情報を表示することができ、スマホとの組み合わせで上位のスマートバス停と機能的にそん色のない形になりそうだ。

 都市部の幹線路線はもちろんだが、地方のローカル線においても電子ペーパータイプならば費用も安く設置でき、その後のダイヤ更新による営業所の作業がなくなるので、多くのバス路線での設置が待たれる新しいバス停だ。

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