JTBは2024年8月12日(月)~8月24日(土)の期間限定で、2階建てのバスに乗車して東京の食材を活かしたディナーを楽しみながら東京都内を周遊する「TOKYOレストランバス」ツアーを催行する。ダイジェスト版で試乗したのでレポートする。
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
(詳細写真は記事末尾の画像ギャラリーからご覧いただくか、写真付き記事はバスマガジンWEBまたはベストカーWEBでご覧ください)
■ツアー企画の背景
本企画の主目的は、地域食材と観光資源を結び付け、都市における多様な観光スタイルを提案することにある。今回は「ナイトタイムエコノミー」に着目し、ディナータイム限定で個人向けと企業・団体向けの特別な2つのプランが用意された。
また、ガストロノミーツーリズムに資する取り組みとして、東京産の野菜を使用した特別な料理をシェフが振る舞う。
個人やグループでのホームパーティー、企業での貸切利用、いずれにせよ通常は「場所」「食材」「作り手」「演出」を自力でしなければならない。お店や会場を借りることである程度は手配できるが、それらをすべて満たして移動する車中ですべてがそろう、ワンストップサービスでもある。
そのうえで、上質なパーティーのように食事を楽しむことができるのは、一石二鳥どころかもっと多くの利点を同時に享受できる点で優れている。それがバスを使う最大のメリットである。
■「東京野菜の特別ディナープラン」概要
主に個人が利用するプランとしては「東京野菜の特別ディナープラン」があり、2024年8月23日(金)と8月24日(土)の2日間だけである。試行的な意味合いもあることから、参加者の受け止め次第では継続して企画運行されることもあるのだろうが、現状ではこの2日間に申し込むのがよさそうだ。
コースは東京駅~都内車窓観光(皇居、明治神宮外苑、渋谷スクランブル交差点)~下車観光(東京タワー)~東京駅というルートだ。ツアー料金は、お料理(東京産の野菜を使用した3皿コース料理)+飲み放題プランで税込み12500円。
料理にプラスしてペアリングワイン付き飲み放題のプランでは同25000円だ。いずれも、JTBリビングオーベルジュのサイトから申し込む。
■車両はエアロキング!
メディア向けの記者発表会では、試乗することができたのでレポートする。あらかじめお断りしておきたいのは試乗は昼間で、ツアーはディナーコースなので夕方から夜にかけて運行する。よって実際の車窓は夜景だ。
また料理についても簡略化されたものなので、実際の料理数とは異なる。取材目的での試乗であり時間を短縮するために、コースも一部を端折った短縮コースなので実際のツアーとは一部が異なる。
車両は国産ダブルデッカーの貴重なエアロキングだ。レストランバスを持つウィラーブランドのエアロキングで、これに乗ること自体も今や貴重な体験だ。マニュアルトランスミッションの軽やかな運転で出発した。
■ダブルデッカー車での見どころ
ダブルデッカー車は客室の位置が高いので、車両の限界ギリギリの3.8mの桁下を通る時が最もスリルがある。もちろん、上が開いていることで、ビル夜景や東京タワー等の一般的な見どころは地上から見るよりも優れているのは言うまでもない。
夜ならばバスの客室を入れ込んだ東京タワーのライトアップ写真は、いかにもダブルデッカー車からの眺めとなりいい思い出になるだろう。タイミングにもよるが、下から料理やドリンクが入ったグラス、客室を入れての夜景も雰囲気がある。エアロキングのロケーションを生かした思い出写真を撮りたい。
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