開業25周年で初めてのイベント「ゆとりーとラインお客様感謝祭」に行ってきた!

■鉄道とバスのハイブリッド

誰が見てもバスなので鉄道(軌道)とわかっている人は少ない
誰が見てもバスなので鉄道(軌道)とわかっている人は少ない

 整理券を取りバスに乗車すると、乗務員による案内があり出発した。車内の雰囲気はバスそのままであるが、専用軌道を走るため思ったほど振動もなく乗り心地はいい。また信号による停車や渋滞がないため、ストレスフリーで進んでいく。ただ車内の押しボタンが押されなくても、停留場(営業案内上は駅・要はバス停)に人がいない場合でも必ず停車しドアを開閉する必要があるようで、まさに鉄道そのものだ。

いまどきツーステップ車なのは案内輪装置のため
いまどきツーステップ車なのは案内輪装置のため

 小幡緑地で下車することとした。ここは高架区間の終わりとなる停留場で、この先にある交差点から一般道へと入っていく。その様子は歩道上からでも見ることができるので、行き来するところを見るため降りたということである。

軌道に入ると鉄道扱い
軌道に入ると鉄道扱い

 高架区間を降りてきた車両は遮断機のある位置まで来ると停車し、案内輪を格納する。その後に遮断機横にある信号が緑になると遮断機が上がりバスが先に進めるようになる。敷地を転回した車両が出入口となる交差点で信号を待ち、高蔵寺方面へと走っていった。

道路に降りるとバス扱い
道路に降りるとバス扱い

 また高蔵寺方面から来た車両は敷地内へと入っていくと遮断機の前で停止し、案内輪を出すと信号機が緑に変わり専用軌道を上がっていった。このシステムならではの光景なので、これは必見だろう。

■ゆとりーとラインお客様感謝祭

ツーステップ車なのでヲタ席は座りやすい?
ツーステップ車なのでヲタ席は座りやすい?

 筆者は再びバスに乗車すると上島バス停で下車しイオン守山店へ向かった。ゆとりーとラインに関するイベントが開催されるということで、駐車場内に設けられた会場には開始を待つ人やグッズ販売に並ぶ長い列ができた。3月23日に開業25周年を迎えた「ゆとりーとライン」の初めてのイベント「ゆとりーとラインお客様感謝祭」が開催された。

イベントで公開された運転席
イベントで公開された運転席

 ゆとりーとラインや名古屋市交通局、しだみ古墳群ミュージアムのグッズ販売や謎解きイベント、キッチンカーが来ていたり、ウォーキングイベントも行われてりと多彩な内容で賑わった。中でも注目なのはバスの展示と整備員による車両解説付き写真撮影会で、実際にバスの車体を使って特長などの説明、案内輪を出すデモンストレーションや乗降口にあるリフトを使った上げ下ろしの実演が行われた。

鉄道でもあるので車検の他に全般検査や重要部検査等の数多くのチェックが必要
鉄道でもあるので車検の他に全般検査や重要部検査等の数多くのチェックが必要

 小学生以下が対象であったが、制服着用で運転席での写真撮影ができるイベントもあった。これには多くの人が行列を作り人気の高さを示した。バスの車体側面には、この日行われていたゆとりーとライン沿線風景を撮ったフォトコンテストの応募作品と守山区内の風景を題材とした写真と動画コンテストの応募作品が掲示された。

製造したのはバスメーカー
製造したのはバスメーカー

 また車内の開放も行われたほか、車内でコンサートが開催される等のイベントも行われた。ちなみにこの日は25周年を機に誕生したキャラクターのネーミング投票というのも行われ、その結果「りと」と「ゆとりん」に決まった。大曽根駅にはパネルも設置されたそうなので、お立ち寄りの際には見てもらいたい。

■構造上ツーステップ車は仕方がない?

ツーステップ車も珍しと思って乗るのが良い?
ツーステップ車も珍しと思って乗るのが良い?

 イベント会場を後にして筆者は再びバスに乗車して高蔵寺駅を目指した。高架区間とは違い平面区間ではバス停にやってくるので見た目は路線バスに乗る光景である。違和感を感じるとすれば、乗車時のステップの高さだろうか。

案内輪の操作レバー「軌道」側にすると案内輪が出て鉄道になる
案内輪の操作レバー「軌道」側にすると案内輪が出て鉄道になる

 現在の路線バスは低床タイプが多く、いわゆるノンステップバスが主流であるが、ゆとりーとラインは案内装置や制御機器を床下に収納する必要があるため、ツーステップバスなのだ。よって車内の空間もその分だけ狭く、立って乗車すると頭がにぎり棒などに当たりそうになる。ただし座席に座るとそれほど窮屈さは感じない。

この装置のために車両が新造できなくなってしまった
この装置のために車両が新造できなくなってしまった

 休日の昼間という時間帯であったが、意外にも車内は混んでいた。これは沿線に商業施設が増えたことと、終点の手前「東谷橋」バス停の近くに東谷山フルーツパークという植物園があり、そこに向かう人が乗車しているからであった。

まさに道路に出てバスになろうとしているところ
まさに道路に出てバスになろうとしているところ

 ほとんどの乗客がそこで下車し、終点の高蔵寺まで乗車したのは6、7名といった感じだった。ちなみに大曽根~小幡緑地の高架区間と、小幡緑地~高蔵寺の平面区間では担当する会社が異なり、高架区間は名古屋ガイドウェイバスが、平面区間は名古屋市営バスなので運賃形態が異なる。ICカードは利用可能なのでさほど気にする必要はないが、運賃表をよく確認したい。

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