■芸能人も幟を奉納する佐瑠女神社
そして忘れてはならないのが境内社の佐瑠女神社(さるめ)である。御祭神は天宇受売命(あめのうずめのみこと)で、ニニギノミコトが高天原から降臨の際に随行し、天八衢で待ち迎えた猿田彦大神と最初に対面したので、天津神と国津神を取り持つ役目を果たしたとされている。
前述の古事により男女限らず様々な人や物、仕事などとの縁を結ぶ神様とされている。しかし有名なのは芸能の神様だ。天宇受売命がアマテラスが天岩戸に隠れた際に舞踊した日本で初めての芸能人ともいうべき神様なのだ。俳優の神、技芸・技術の上達を導く芸能の祖神とし音楽関係・芸能関係者も多く参拝している。
佐瑠女神社には芸能人が多くの幟(のぼり)を奉納していて、また最近の推し活ブームで「推し」が活躍できるように願うファンの参拝も多い。
通常、神社の本殿は南または東向きに建造されるが、佐瑠女神社は猿田彦神社と対面するように北向きに建てられている。アメノウズメは猿田彦と結婚したとされているので、夫婦神が対面するように建てられているということだ。
■バス停が2つあるので注意!
今回は猿田彦神社と境内社の佐瑠女神社を紹介した。近鉄五十鈴川駅からだと徒歩約20分だが、バスは猿田彦神社前に停車するので便利だ。
注意点としては停留所が「猿田彦神社前」と「猿田彦神社前(宇治浦田)」の2つあり、神都ライナーや周遊バス「CANばす」は「猿田彦神社前(宇治浦田)」に停車する。交差点の遠い方に停車するため、「猿田彦神社前」バス停の方が参道により近い。
バスは伊勢市駅や宇治山田駅から乗車すればよいが、系統により経由地が異なるので運転士に尋ねて乗車すればいいだろう。神頼みで自動的に「みちひらき」とはならないため、しっかりルートを調べて努力して参拝ルートを組むことで「みちひらき」の御神徳が得られることを祈念する。
■あなたのパワースポットを探そう!
自分のパワースポットを見つけるまで、バス旅や御朱印集めで巡拝の旅を楽しんでいただきたい。もしかしたら参拝しているうちに、罪穢れなき清らかな人間になっているかもしれない。そうなれば、もはやあなた自身がパワースポットだ!
【交通インフォメーション】猿田彦神社へは伊勢市駅前・宇治山田駅前から三重交通で経由地により異なるが15分前後で運賃330円。「伊勢市駅→外宮→猿田彦神社→内宮→伊勢市駅」または「伊勢市駅→外宮→内宮→猿田彦神社→伊勢市駅」のルートがスムーズかつ無駄がない。
特急や臨時系統のバスでも猿田彦神社前には必ず停車する。伊勢参りで必須の1日乗車券「伊勢鳥羽みちくさきっぷ」は1200円で、伊勢市駅や宇治山田駅の三重交通出札窓口でスクラッチ式紙券を購入できるほか、スマホで購入できるデジタル券もある。
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