■御祈祷の受付
寒川神社の境内横にバス停があるので、表まで歩いて回り込み参道を進む。手水をして拝殿で参拝後に大きな社務所建物にある御祈祷受付場所に入ってみた。
おどろくべきことに平日の昼間にもかかわらず多くの御祈祷参拝者が並んでいる。列に並ぶ前に御祈祷申込書を書く。住所・氏名・生年月日・御祈願の内容等を書き込んで並ぶと、小さな受付ボックスが並ぶ列に行きつく。
このボックスの中に神職がいて、ここで申し込み書の内容を確認する。特に住所・氏名の読み方に間違いがないかどうかは必ず確認される。
そして最も重要ななのが御祈願の内容だ。一般的な心願成就や恋愛成就、縁結びや病気平癒、家内安全等々の内容であっても詳しく聞かれるようだ。その詳細を申込書に神職が記入してくれる。
後々わかることになるが、ここで記入された御祈願の内容はそのまま祝詞に書かれて神職が奏上する。御祈祷はグループ分けされて数十名で一度に行われるので、御祈願の内容は神様はもちろん、他の人に必ず聞かれることになる。
それが苦手という方は相談すればよいが、お願いをするのはあくまでも神様なのであまり神経質になる必要はないだろう。そして御祈祷の「式」を聞かれる。式とは大雑把に言うと、御祈祷のランクであり、それぞれで初穂料が異なる。御祈祷の内容自体は式にかかわらずまったく同じだが、授与品が異なるので見本を見て決めればよいだろう。
■長丁場な御祈祷だけど本格的なのが人気の秘密?
グループ番号札を渡されて指定された待合室に通される。かなり広いロビーといった感じで、水や干菓子が自由にいただけるので、ソファに座って待つ。時間になると放送と同時に巫女が呼びに来るので並んで本殿に向かう。
昇殿前に「おみごろも」という服の上に羽織る略式の装束を貸してくれるので、これを羽織り手水をして着席する。修祓(しゅばつ・お祓いのこと)の後にマイクを使用して神職の祝詞が響き渡るので、否が応でも確かに自分の御祈願内容が神様に奏上されているのが確認できる。
それでも数十人の御祈願内容をすべて祝詞で読み上げてくれるのだから、時間はかかる。しかし大勢での集団御祈祷にもかかわらず、自分の御祈願をちゃんと神様に伝えてくれていることが実感できる。これが寒川神社の人気の秘密なのだろうか。
祭儀が終了すると「おみごろも」を返却して授与品が授けられる。その授与品の数たるや表現が適切かどうかは置いておいて、結婚式の引き出物ではないだろうかという大きさと量で、納めた初穂料が全部授与品で戻ってきている感さえある。これも人気の一つなのだろうか。
■電車は単線なので方向に注意!
こうして寒川神社での御祈祷を終えて家路につくが、残念ながらバスはなかったので宮山駅まで歩いて相模線と横浜線で橋本まで行き、京王線を利用して帰った。
ここでよく聞く失敗談を紹介しておく。相模線は単線なので上下線が同じホームから発着するのだが、地理に不案内の方は、行先と目的地駅の方向を確認してから乗車しないと反対方向に連れていかれるので注意が必要だ。
記者は日ごろの御神徳に感謝して神恩感謝を御祈願として御祈祷をお願いしたが、どんな内容でも神職が対応してくれるようなので相談してみるといいだろう。バスで行こうが電車で行こうが、読者の皆様に御神徳が授かりますように。
【交通インフォメーション】寒川神社へはJR相模線・宮山駅から徒歩10分ほど。各線の海老名駅から相鉄バス・神奈中バスで寒川神社バス停下車。バスは所要約30分で運賃は430円。
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