世情が不安定だと何かにすがりたくなるのは古今東西変わらないようだ。みんな大好きパワースポット巡りは、お守りや御朱印集めからスタートするのもいいだろう。パワーを必要とする皆様のために、路線バスで行くパワースポットをバスマガジンWEBのオリジナル連載で紹介する。今回は超有名パワースポットの神奈川県の寒川神社だ。
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
(詳細写真は記事末尾の画像ギャラリーからご覧いただくか、写真付き記事はバスマガジンWEBまたはベストカーWEBでご覧ください)
■自分のパワースポットを探す!
雑誌やSNS界隈で有名だからと言ってそれが万人にパワースポットかどうかはわからない。自分のパワースポットは自分で探すしかない。果てしない旅のようだが、きっと「感じる」ものがあるはずだ。それが見つかれば同じ神様を主祭神とする最寄りの神社や、同じ仏様を本尊とする寺院を訪ねるのもいい方法といえる。
大都市であれば鉄道駅や地下鉄駅から徒歩で行けるスポットも多いが、もし路線バスの停留所が近ければ徒歩が少ないという意味で紹介する。またどんな理由で取り上げたのかも記者の感想や体験として本文中で触れる。バスマガジンWEBオリジナル「【バスに乗ってパワースポットへ】あなたのパワースポットを見つけよう!」にご期待いただきたい。
■御祈祷参拝者がとにかく多い
今回のパワースポットは超有名神社の神奈川県の寒川神社だ。神奈川県で最も参拝者が多いのは以前に紹介した鎌倉の鶴岡八幡宮で間違いないだろう。寒川神社はおそらく県内第2位の参拝者を誇る神社だ。
八方除けで有名な神社で寒川大明神の二柱を主祭神とする。およそ1600年の歴史ある神社で、八方除けを始め災難除けの御神徳が特に有名だ。
境内も広く社務施設も近代的で充実しているが、特に参拝者が求めるのが御祈願であろう。昇殿して神職に祝詞を奏上してもらい御祈願内容を御祈祷していただくものだが、この昇殿しての御祈祷参拝者は日本一かもしれない。
■鉄道駅から徒歩がデフォルトだが
寒川神社へは自家用車でなければ、JR相模線宮山駅から徒歩というのがデフォルトだろうか。徒歩時間は10分もかからない。しかし本数は少ないものの神社の横に付けてくれるバスがあるにはある。
そのバスは海老名駅からの相鉄バスと神奈中バスで、いずれも寒川駅行きである。各社とも便数はかなり少ない。一応重ならないようにダイヤは組まれているので、ダイヤが合えばバス利用は有効だ。どんなバスが来るかのわからないが、とにかく海老名駅で待つことにした。
記者が利用するのは相鉄バス便とわかっていたので、待っているとなんと日野ポンチョがやってきた。便数もバスもコミュニティバスレベルの路線なのだろうか。鉄道駅同士を結ぶ路線にしてはさみしい感じがする。
■利用者が多いのは途中まで?
海老名駅を発車する時点ですでに立席で満員だった。中型車でも入れた方が良いのではないかとも感じたが、市街地の停留所でほとんどが降車していき、住宅地に入っていくと乗客はほとんどいなくなった。
相模線沿いというわけではないが、概ね鉄道駅5駅分をおよそ20停留所をかけてポンチョが走る。乗車時間は約30分、運賃は430円と鉄道比較では少し高めだ。
寒川神社停留所で降車したのは記者一人で、この路線が特に神社参拝で利用されているわけではないようだ。バス停は相鉄と神奈中の共用で、平日10便、土休日は6便が運行されている。
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