■やはりエルガ!
次に向かったのはバスの展示場所だ。会場北側のエリアに置かれていたのは昨年と同じ車両の桑名営業所所属のいすゞエルガ(2KG-LV290N4)が展示されていた。令和5年10月に登録されたバスで車体にはまだ側面には広告看板がなかったのですっきりとした感じでバスのカラーリングをしっかりと眺めることができた。
車内の見学も可能で自由に出入して座席に座ることもできた。車内に貼られた説明によると桑名営業所に所属、主に桑名長島温泉線、桑名大山田団地線、陽だまりの丘線などで走行しているということであった。全長は10.43m、全幅は2.48m、乗車定員は座席が29名+立席45名の合計74名(運転手除く)そして安全性能として「ドライバー異常時対応システム」が搭載されている。
これは運転手の健康状態が急変して運転が困難になった場合等に、乗客が車内にある非常ブレーキスイッチを押すと徐々に速度を落としてバスを緊急停止させるシステムである。運転席の後ろにスイッチが設置されていて乗客から見える位置に、そして分かりやすい見つけやすいように赤色でスイッチの位置が表示されている。
さすがに試しに押すということはできなかったが、乗車している時には気がつかないと思うのでイベントで展示の際に場所を確認しておくことはいいと思う。
■この広告位置は希少?
やや小雨となったところで改めてバスの周囲を見て回った。昨年と違う点は後部ドアの横に貼られていた三重交通グループ創立80周年のステッカーがなくなっていたことと、後部に広告看板が取り付けられていたことだ。地元の企業らしい看板と上部には三重交通の公式グッズの宣伝と運転士・整備士の募集であった。
バス会社はどこも運転士の確保に頭を悩ませており、三重交通も例外ではないことから、運転士募集広告はよく目にするが、まさかの公式グッズ宣伝はなかなか新鮮だ。
グッズのラインナップも増えてきているようなので興味のある方はぜひオンラインショップを見に行ってほしい。これは後日談でだが広告看板について編集部と話していた際に、取り付けられた看板の位置について、全国レベルであまり例がないという話を聞いた。
筆者は三重県で育ってきたので三重交通はずっと見てきたからか、違和感を感じることはなかったが、そういえばリアガラスの上に広告スペースがあるというのは見かけない。過去に他の都市で撮影した写真を見てみたが、この場所に広告を出しているバスはとうとう見つけられなかった。言われるまで気がつかなかったことだが、事業者による特長を楽しむのもいいのではないだろうか。
■本家の鉄道ブースでは?
また会場内では電気検測車「はかるくん」やこのきんてつ鉄道まつりへのツアーとして運用されていた観光列車「つどい」、30000系ビスタEX、電動貨車、入換用電気機関車デ32形が並んで展示され来場者がお気に入りの角度からシャッターを切っていた。そして昨年は分散した会場に振り分けられたためなかった県内外の鉄道会社のブースであるが今年はたくさんのテントが並びグッズ販売を行い多くの人がグッズを買い求めるため列を作っていた。
今回はきんてつ鉄道まつりについてお届けした。今回は以前のような形に戻り、いつものような賑わいを見ることができた。筆者が訪れた土曜日はお昼過ぎまで雨の降る天気であったが翌日は晴天に恵まれ多くの人で賑わったそうだ。恒例イベントなので、来年もイベントが盛大に開催されることを願いたい。
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