■個性が光るバス会社ブース
私が取材した事業者を紹介しよう。東京ワーナー観光バスは、業界が選ぶ優良バス会社に7年連続で選ばれている会社で、以前から気になっていた一社だ。中でも印象的だったのは、ビールサーバーを搭載したバスで、全国的に見ても珍しい仕様なので思わず「乗ってみたい」と感じてしまう。
車内には現代風のシャンデリアのようなライトが各席の間に設置され、「東京ワーナー観光」の文字入り。細部までこだわった空間づくりがされており、同じJバスでもここまで印象が変わるのかと驚いた。参加者に配るノベルティを用意していて、そうした心遣いも含めて印象に残る会社だった。
はとバスは、バスガイドとしてはやはり憧れの存在だ。二階建てのオープントップバスは特別感がある。以前、友人と乗車したことがあるが、風を感じながら見る東京の街並みはとてもキラキラしていて、高速道路の標識が近くに見える感覚も新鮮で、少しドキドキしたのを覚えている。
真冬で寒さもあったが、ホッカイロを配るなど細やかな気遣いがあり、「おもてなし」という言葉を実感した瞬間でもあった。いつかバスマガジンを通して、乗車レポート記事を書いてみたい。
東京バスは、バスゴリくんで知られる事業者で、今回はキッチンカーでカレーの販売も行っており、イベントとしての楽しさも感じられた。個人的には同社にガイド仲間がいることもあり、思い入れのある会社のひとつである。
今回は会えなかったものの、顔見知りの運転士さんと話す機会ができた。ガイドといえば旗で、同社のものを持たせてもらい、思わず笑顔になるひとときだった。全体的に和やかだと感じた。
日立自動車交通は、リフト付き車両の構造がとても印象的だった。以前担当した車両と比べて、扉の開閉や操作がシンプルで、ベルトの装着もスムーズ。「こんなにも違うのか」と驚くほどだった。こうした設備の違いは、現場で働く人の負担軽減にもつながる重要なポイントだと感じた。
さらに、以前一緒に仕事をしたことがあるガイドさんと偶然再会し、なんと運転士としても活躍していた。ガイドと運転士の両刀使いのパワフルガイドさんがいるすごい事業者だ。
■キャラクターがつくる“入りやすさ”
私は、バスだけでなく各社のキャラクターも大好きだ。神奈川中央交通の「かなみん」や、小田急バスの「きゅんた」は特にお気に入りで、今回は大きなぬいぐるみを抱っこさせてもらい、思わず満面の笑みになってしまった。
少し大げさかもしれないが、こうした存在があることで、業界に対する距離感がぐっと近くなる気がする。「ちょっと気になる」から「好き」へ変わるきっかけとして、キャラクターの力は大きいと感じた。
■バスフェスという“入り口”
今回のバスフェスを通して感じたのは、「バスが好きな人が集まる場所」であると同時に、「これから興味を持つ人の入り口にもなる場所」だということだ。普通免許さえあれば運転体験ができるなど、気軽に触れられる機会が用意されていたのも魅力のひとつだろう。こうした“まず知る・まず触れる”機会があることが、今後の業界にとってとても大切なのではないかと感じた。
運転士不足という課題は確かに存在する。しかしその一方で、バスが好きで続けている人たちがいて、その想いが業界を支えているということも強く感じた。今回のようなイベントがきっかけとなり、少しでも多くの人がこの仕事に興味を持つようになればいいと思うし、その一歩が運転士不足の改善につながっていくことを願っている。
運転士さんは路線バスであれ貸切バスであれ、日夜安全に目的地に送り届けてくれるように努力している。いろいろな問題はあるかもしれないが、「好き」だけに依存せずとも多くの運転士さんが活躍してくれることを願ってやまない。いつかどこかであなたの運転する貸切バスに私がガイドとして乗務する偶然が訪れることを願っている。
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