フジエクスプレスと相鉄バスでは2021年7月17日から2021年9月5日までの期間中、横浜と河口湖を結ぶレイクライナーの夏ダイヤを実施し、富士山五合目までを含む臨時便を運行する。
文:古川智規(バスマガジン編集部)
【画像ギャラリー】レイクライナー夏ダイヤで富士山五合目へGO
下りはいずれも午前中に到着するダイヤ設定
下りの第1便は土休日のみの運転で桜木町駅が始発となり6:40・横浜駅西口7:00と東名綾瀬7:35と停車した後は特急便として富士急ハイランド8:45着まで停車しない。
終点は河口湖駅で8:52着。第2便は毎日運転されている横浜駅西口7:30発の各停便で富士急ハイランド9:54、河口湖駅10:01到着である。
そして第3便は7月17日から9月5日まで毎日運転される臨時便で、富士山五合目行きで、横浜駅西口8:00発の各停便だ。富士急ハイランドには10:24、河口湖駅には10:31、そして富士山五合目には11:20に到着する。
上りは1時間毎の出発で遊ぶ時間を計画しやすい
上りの横浜行は3便のうち2便が特急便運転になる。第1便の富士山五合目発は9月5日まで毎日運転の臨時便で16:10発の特急便。河口湖駅17:00、富士急ハイランド17:07を出た後は、東名綾瀬18:08まで停車せず桜木町駅に18:56、横浜駅西口に19:07に到着する。
第2便目からは河口湖駅が始発になり、18:00発の各停便は富士急ハイランド18:22、御殿場駅18:57、桜木町駅には停車せずに終点は横浜駅西口20:31着である。
第3便は9月5日まで毎日運行の特急便で、河口湖駅19:00発、富士急ハイランド19:07で東名綾瀬20:08、桜木町駅20:56、横浜駅西口には21:07に到着する。 17時から1時間ごとの出発なので、富士急ハイランドで遊ぶには滞在時間を調整しやすいダイヤと言える。
なお、各停便の全停車停留所のダイヤ詳細はフジエクスプレスまたは相鉄バスの該当ページでご確認いただきたい。
登山しなくても富士山五合目は楽しめる
富士山五合目(吉田口)の標高は2305メートル。ここまで都心から乗り換えなしでバスで登ってこれるのは不思議な感覚だが、ここへ降り立つのは日帰りの五合目観光客か、山頂を目指す登山客くらいだった。現在では富士急雲上閣というカプセルホテルがあり、気軽に素泊まりで利用することが可能だ。
登山はバスに任せて五合目だけで楽しむことも十分可能で、天候にもよるがこの標高でも雲海を見ることができるし、宿泊すれば星空を堪能することも可能だ。登山はちょっと……という方にも高山の雰囲気を味わうのにバスが強い味方になってくれるはずだ。
夏休みシーズンは子供と自由研究のネタ探しに五合目に行ってみるのも良いかもしれない。五合目の標高では気圧が低く酸素も若干ながら薄いので、息苦しくなることはないにしても航空機の巡航高度における客室内とほぼ同等の気圧。
よって下界でスナック菓子を購入して食べずに我慢しておくと、五合目に到着したころにはパンパンに膨らんでいる。空気の圧力を感じる瞬間だ。
昔と違い手軽にスマホのGPSが使用できるので、高度はもちろんセンサーが内蔵されておれば気圧等を記録してパンパンに膨らんだスナック菓子の写真を撮影しておくと簡単な自由研究のネタになるのではないだろうか。
バスが富士山五合目まで登坂している最中はハイデッカーバスに乗車していると、見晴らしが良いのでなかなかのスリルがあるし、バスエンジンのパワーを見せつけられることになるだろう。ファンはそちらの方が楽しみだろうか。