WILLER MARKETINGはチューリッヒ保険と提携して昨年6月より移動ポータルサイト「WILLER TRAVEL」で販売を行っている、「国内旅行傷害保険」の加入年齢を18歳からに引き上げたほか、バス特約を付加するプランも設定した。特にバスに関する特約を見てみよう。
文:古川智規(バスマガジン編集部/3級ファイナンシャル・プランニング技能士)
そもそも損害保険とは……
保険というものは「備えあれば患いなし」の言葉通り、トラブルやアクシデントに備えておくためのものだ。自身の旅行に対して何の危険(偶発的なトラブルによる損害のこと)があり、どれくらいの可能性があるのかにより加入を検討することが大切だ。
保険会社はそれら不測の事態が起こる確率を計算して保険金(損害時に支払われる金額)と、保険料(掛け金)を算出している。その金額で安心を買えると判断ができるのであれば加入すべきだし、その価値はないと判断すれば加入の必要はない。
つまり個人により利益(儲けのことではなく損害に見合う補償が得られるかどうか)の分岐点が異なる。
多くの方がご存じの自動車の事故による損害に対して実損害額を担保するのが自動車保険で、人の命に対して死亡や疾病や傷病時にお金で担保するのが生命保険である。
航空にはよくある保険だけど
さて旅行保険には搭乗機の遅延や運休により被った損害(必要な宿泊や交通手段)に対して保険金が支払われるプランや特約(主契約に付加して特別に約束する追加の保険)がある。しかしバスの運休に対して保険金を支払うというものは聞いたことがない。
この保険はバス業界初の「バス運休による宿泊費用等補償特約」付の保険プランで、運休により代替バスがなく宿泊が必要となった場合の費用等を1万円を限度に補償するものだ。
主契約は国内旅行傷害保険
この保険の主契約は国内旅行傷害保険なので、傷害死亡や後遺障害、入院や賠償責任補償、携行品損害等がセットされた契約がまず必要になる
そのうえで、バス運休宿泊費用等保険金が支払われる特約に加入することにより1万円を限度にバスの運休による損害が補償される仕組みだ。保険料は700円だが、特約なので付加しないこともできる。その場合の保険料は500円だ。
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