2026年9月29日に定期観光バスでパワースポット巡りはできないのかということで、東京都内からはとバスツアーを調べた記事を書いた(参考記事参照)。「パワースポット」というキーワードだけでも16件がヒットした。どうしても気になった秩父三社参拝ツアーに申し込んで実際に乗ってみたのでレポートする。
文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)
(詳細写真は記事末尾の画像ギャラリーからご覧いただくか、写真付き記事はバスマガジンWEBまたはベストカーWEBでご覧ください)
■三峯神社の大変さ
記者が目を付けたと書いたのは「【トイレ付バス・レガートで行く】秩父・三峯・宝登山ぐるっと秩父三社参り」だった。特に三峯神社は行くとなると相当な覚悟が必要だ。理由は、場所は埼玉県なので距離は大したことはないのだが、公共交通機関で行くとなると、かなり困難だったからだ。
実際に行ってことがあるが、行き方自体は至極簡単だ。西武池袋から特急に乗って、終点の西武秩父で下車。駅前のバス乗り場から三峯神社行きのバスに乗ればよい。池袋から乗り換え1回で行けるのだ。一方で、マイカーで行くことも可能だが、最終的にはバスと同様に最後の登山道で詰まってしまう。
曜日にもよるが、特に休日は三峯神社の駐車場渋滞が発生し、満車になると1台出てから1台が入れる状況になるので当然渋滞する。大型駐車スペースはもちろん、バス停も駐車場の中にあるのでマイカーも路線バスも渋滞の中で待つしかないのである。
実はお日柄の良い日しか出発日設定がない本ツアーだが、たまたま記者の誕生日だったので意を決して参加することにした。果たしてどんな巡拝の旅になるのか、楽しみでもあるし渋滞が不安でもある。そして前日に路線バスに乗務して運転した身だが、あの狭い山道を大型車が登って行くハンドルさばきにも注目したいので、見るべきものは山ほどある。
■はとバス自慢のレガート!
バスツアーであれば乗ってしまえば都内から直通で連れて行ってくれるので楽なのはわかる。しかし渋滞してしまえばどうなるのかという点が気になった。さて、このコースは正式には募集旅行なので定期観光バスではないが、最少催行人がそろい催行が決定してしまえば定期観光バスと同じようなものである。
鉄道と路線バスで行く場合も池袋からだが、はとバスも池袋からスタートだ。東京駅丸の内南口ではないので注意したい。乗り場につくとすでに受付が始まっていたので、改札を受ける。紙の乗車券のような座席表と、ツアーワッペンが手渡された。
車両はレガートという日野セレガハイブリッドの9列シート車で、最後尾が化粧室になっている若干高級なタイプだ。深読みのしすぎかもしれないが、渋滞に巻き込まれた場合にトイレがないとまずいからこうなったのか、丸1日の行程なのでトイレ付きなのか。とにかくシートピッチが広く、補助席もないので4列シートだが1席当たりの幅が若干広いので快適そうだ。
■途中の渋滞は織り込み済み!
池袋から首都高速、外環道、関越道を進み秩父を目指すわけだが、午前8時に池袋を出発して早速美女木ジャンクション付近で渋滞につかまった。しかし、この程度の渋滞は織り込み済みのようで、関越道に入ってしまえばこっちのものだと言わんばかりに運転士がハンドルをさばいていく。
途中の休憩も計画通りのようで、有料道路を経由して秩父から三峯へバスは進んでいく。本ツアーに観光はない。神社参拝のみで純粋な観光地での降車はないが、三峯ダムすなわち秩父湖は唯一の車窓観光とも言うべき場所だ。バスガイドは乗務しないが、添乗員が旅程管理と主要な案内をしてくれる。
秩父湖を抜ければいよいよ登山道だ。もちろん大型バスは通行できるが、離合できる場所はほぼない。よって運転士は先を見ながらライン取りを考えて運転しなければならない。案の定、大型車が下ってきて数分かけて離合した。このツアーでもっとも大変な場所だ。ちなみにこの車両はマニュアル車である。
■三峯神社
結論から言うと、平日だったこともあり三峯神社に登る道路での渋滞はなかった。スムーズに到着して大型駐車場に停めると、西武観光バスが運行する路線バスが折り返し待ちをしていた。参拝客は多そうなので、午後の便はもしかしたら続行便が出るかもしれない。
そんなことを考えながら、三峯神社を参拝した。まずは拝殿まで歩いて行き10分ほど並んで参拝。その後に社務所に行き、御朱印と人気の「氣守り」を授与してもらう。ほとんどの人はここからお土産品を品定めしながら駐車場に戻る。滞在可能時間は70分だ。
しかし、ここからが三峯神社に来たもう一つの目的だ。同社の主祭神はイザナギノミコトとイザナミノミコトである。誰がこの二柱をお祀りしたのかというと、ヤマトタケルノミコトである。ヤマトタケルノミコトは父親の景行天皇の御代に東征中に三峰山で二柱の国造りをしのんで創建したと伝わる。日本史の時代にすれば古墳時代である。
景行天皇は全国の八幡神社の主祭神である応神天皇の3代前の天皇である。そして、ヤマトタケルノミコトが当地で道に迷ったところ山犬(ニホンオオカミとされる)が道案内をして難を免れたことから、大口真神(オオクチノマカミ)として神にして同地の眷属(神のお使い)として坐すようにと伝えたとされる。














コメント
コメントの使い方